国際結婚してフランスの田舎に住んで

パリだけがフランスではありません

第133回
家が売れてしまいました

まだ完全にリフォームが終っていない我が家(第1415回)ですが、
いろいろ考えるところがあり、
とりあえず売りに出してみました。
ここを買った不動産屋に頼みましたが
「値段が上がっているから、そうすぐに買い手は見つからないよ。
半年以上かかるかもしれない」
と言われました。

私たちは別段急いではいませんでした。
息子の学校の事もあるので、
来年半ばまでになんとかなればいいぐらいのつもりだったのです。

そもそもは1年ぐらい前、現状に将来性がないというか、
最低維持はできても可能性がないとオリヴィエが言い出したのです。
言われてみると確かにそうでした。

子供のことは別として、
まだ40代であればこの先10年同じ所にいて、
同じことをしていても大丈夫だと思います。
でも50代で10年待って駄目だったら取り返しはつきません。
やり直すには遅過ぎます。

フランスで生活して5年。
彼自身フランス人ですが、
フランス社会にどっぷり浸かったのはこれが初めて。
前回の年金の話を考えても、
彼がそれを積み立てるのはどう多く見積もっても10年以下でしょう。
あてになるわけがありません。
ということは、老後?というか、
私たちに定年退職はないということです。

目先も行き詰まっているうえ、将来も見えないとなったら、
思い切って可能性を求めて状況を変えてみるしかない。
これが私たちの結論でした。

幸い家だけは、それを見越したわけでもなんでもないのですが、
5年の間に2倍近い値上がりをしていました。
そのお金でもっと広い土地の家を探そうと決めたわけです。
でも、どこにそんなところがある?

モロッコなら安いから、と彼は夢を馳せました。
あまりうるさいので、今年の3月、
1人分ならなんとかなったので彼をけしかけ現地調査に出しました。
結局将来の投資先としては不適格と判明。

それから半年。
両親の事もあるので遠いのは無理としました。
そこで同じモルビヨン県の内陸部、
ブレストとナントを結ぶ運河の通る辺りはきれいでいいかもと、
下見の散歩に出ました。
ついでに不動産屋を覗いたら、
条件に合いそうな物件が2つありました。
翌週、実際にそれを見せてもらい、
2軒目がまあまあだったわけです。

でも先方と値段が折り合いませんでした。

もともと我が家が売れなければその先はないので、
まずは売りに出してみようか、と先の展開になったのですが、
なんと1ヶ月もしないうちに
買い手がついてしまったというわけです。

…続く


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2005年11月21日(月)

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