元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第961回
より良い「ガン治療」を受けるには?

テレビの医療番組でも、
すっかり人気者になっている
僕の親友の土屋繁裕医師ですが、
こんど「より良い治療を受けるための肺ガン ハンドブック」
(学研)という300ページに及ぶ
大著を出版しました。

土屋医師は、僕たちの主宰する
「スローヘルス研究会」の常連メンバーで、
このコラムでも、「ドクハラ医師撲滅の提唱者」
「日本初の患者のサイドにたった
セカンドオピニオン専門医」として、
多くのガン患者から信頼を集めている話は、
何回も紹介して参りました。

また、昨年は
「医師と患者が作ったガン医療入門」(NTT出版)という、
僕との共著もお願いし、
いわゆる、手術、抗ガン剤、放射線という
EBM(標準治療)の狭い選択肢の中で
患者を治療するのではなく、
これからは、HBM(人間本位治療)に立つべきだと
力説して来たわけです。

日本では、まだまだ認知度の低い、
最新ガン療法・イレッサ療法や、
ワクチン療法といった免疫療法、
そして、漢方薬やサプリメントも併用する
代替療法も積極的に取り入れて、
総合的=“合わせワザ”で治療を工夫する――、
医師と患者が一体となってガンの治療に当たる――、
というのが、土屋医師の考え方の基本です。

ですから、その診察とは、
ちょっと、触診して薬を調合して「ハイ、終わり」
「ガンは、切ったら、ハイ、さようなら」といった
いま横行する、3分間治療や
マニュアル治療といった
素っ気のない治療ではありません。
それとはまったく正反対の
人間味丸出しの光景が展開されています。

東京・麹町のマンションにある
「キャンサーフリートピア」
診察室に行けば分かることですが、
白衣の医師が肘掛け椅子にふんぞり返り、
患者は丸椅子に縮こまってオドオドしている――、
よく大学病院などで見かける、
“ドクハラ“式の治療光景はありません。
ポロシャツに茶髪の土屋医師が、
絵入りの治療説明図を使って
まるで友達のように語りかけ、
患者が納得のいく治療法を
一緒に考えようとする姿が見られます。

ご存知の人もいると思いますが、
土屋医師は、この“ドクハラ撲滅“の診療所を作る前は、
癌研病院の辣腕外科医で、
700件のガン手術をこなしてきたツワモノです。
手術、抗ガン剤、放射線だけに頼る、
患者の心身を痛めつける治療はいかん!と悟って独立。
人間本位のガン治療(HBM)を
実践してきているわけですから、
こんど出版された
「より良い治療を受けるための肺ガン ハンドブック」は、
初めてのガン患者にも、
再発と転移に不安を抱く患者にも
分かりやすく書かれている、
まさに「ガン治療バイブル」といえる内容ですから、
ぜひ一冊、この本を家庭に常備してください。

肺ガンはいまや、日本人の死亡率がもっとも
激増しているガンでもあるからです。


←前回記事へ

2005年4月14日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ