第1回
「もしもしQさん」の反響で患者のメールが殺到しました。
もう数年前の話になりますが、
邱永漢さんの「もしもしQさんQさんよ」に
「インターネットでガン治療の手がかり」という
エッセイが掲載されたことがあります。
内容は「ガンは切らずに治す」と覚悟を決め、
ガン病棟を脱走した筆者のちょっと常識破りの闘病秘話なのですが、
サワリはこんなものでした。
「私の友人で元「週刊ポスト」の編集長をやっていた
関根進さんという人が食道ガンだと医者に宣言されたことがあります。
切開手術をすすめられましたが、
たとえ手術や放射線治療をやっても絶体絶命なことはいまの常識です。
ご本人は何としても切開手術は避けたかったし、
ガン治療の画期的な情報はないものかと
インターネットの将来性に着目して
NECのプロバイダーとかかわっていましたから、
インターネットはお手のものでした。
そうしたら、長白山脈(註・中国と北朝鮮の国境)の薬草から
王振国という漢方医がつくった
「天仙液」というのを飲んで全治したガン患者が
中国にたくさんいるという情報にぶつかったんですね。
藁をもつかむ思いで「天仙液」を手に入れ、
処方通りに飲んだら、あらあら不思議、
2ヶ月あまりで奇跡的なことが起ったんですね」
「私自身の体験ではないので、絶対だとは断言できないのですが、
私が常連執筆者として
何冊分もの本になるほど連載を書いた
「週刊ポスト」の編集長だった関根進さんがガンの宣告を受け、
奈落の底から生きかえったのをこの目で見たのですから、
何回も何回も目をこすって確かめたくなりますよね。
詳しくはこれも関根さんにきいて下さい。」
ガンはまさに現代医学が手を焼く難病です。
このエッセイがオンラインで流されるや否や、
僕のところに、日々、5通も6通も
ガンの相談メールが患者や家族の皆さんから飛び込んできました。
30年来、お世話になっている邱永漢さんといえば、
お金の神様という名声だけではなく、
それこそ中国4000年の「医食同源」の知恵を体得する
人一倍の健康管理の達人でもありますから、そのせいもあったのでしょう。
いやはや反響の凄まじさにびっくり仰天してしまいました。
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