| 第358回A評価の中の低株価銘柄:天津発展とGEMの2銘柄
 天津発展(0882)は2004年12月期に限らず、
 それ以前までも地味ながら
 業績堅調を維持し続けてきました。
 王朝ワイン(0828)上場益があったとしても、
 それ以外での事業での順調さが、
 2004年12月期の増益を達成したともいえます。
 今後も、高速道路事業を分社、
 上場させる計画を以前から発表していますし、
 上場による特別利益もある程度期待でき、
 業績は好調さを維持することが期待されています。
 天津市は、中国の中央銀行である中国人民銀行の総裁だった
 戴相龍氏が市長になったことで、
 一躍経済的な動きが目覚しくなってきました。
 それまでは、直轄市とはいえ、
 北京や上海に比べて
 格が下がるような感も否めませんでしたが、
 「渤海銀行」、
 あるいは「東アジア銀行」なども注目されます。
 トヨタ関連とのつながりの深さはいうまでもありません。
 続いて、A評価の中から低株価銘柄を上位五つピックアップしました。
 中国本土銘柄が05年5月13日、
 香港銘柄が5月20日になっております。
 スクリーニングの都合上、
 株価はいずれも香港ドルに換算しました。
 
          
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                  | 証券コード | 銘柄名 | 前回評価 | 株価(香港ドル換算) |   
                  | 8230 | 東江環保 | B評価 | 0.47香港ドル |   
                  | 8298 | 安捷利実業 | − | 0.50香港ドル |   
                  | 0323 | 馬鞍山鋼鉄 | A評価 | 2.47香港ドル |   
                  | 900933 | 華新セメント | B評価 | 2.63香港ドル |   
                  | 0882 | 天津発展 | B評価 | 2.78香港ドル |  |  華新セメント(900933)については、以前にもご紹介したとおり、
 2005年5月のGW前後、
 株価が暴落したこともありましたので、
 この時点でも、かなり低い水準になっています。
 この中にも天津発展がランクイン。
 馬鞍山鋼鉄(0323)は、
 業績レーティングおよび
 そのスクリーニングでは常連、
 基本的には優良で、買いやすい銘柄ともいえますが、
 以前にもご紹介したとおり、
 全く懸念がないわけではありません。
 低PER銘柄にもランクインしたGEM上場の安捷利実業(8298)。
 2004年8月に上場したばかりです。
 コンシュマーエレクトロニクス製品や
 モバイル製品向け電子部品の製造で、
 規模は小さくとも業績は堅調です。
 今後に注目したいところです。
 網一つのGEM銘柄、東江環保(8230)。産業廃棄物の回収から再利用販売を行っています。
 深セン市を拠点にし、
 非流通株式が7割を超えていることは、
 政治リスクを増大させていますが、
 環境保護が中国でも注目される中で、
 ビジネスチャンスも広がりそうです。
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