第39回
1コインで大金持ち−「楽しく過ごす大晦日」
早いもので明日はもう大晦日です。
日本は大晦日と正月は、
盛り上がりますが
中国ではあまり重視されていません。
しかし、旧正月の春節の時には、
もうそれはそれは盛大に
みんなでお祝いをします。
あちらこちらで花火があがり、爆竹が鳴り、
とても賑やかで
国中でお祭りをやっているような感じです。
特に農村地区の方が賑やかで、
農民画の中にも、
その春節を祝っている様子を画いたものが
沢山あります。
例えば、第2回で紹介した
趙龍観さんの「大晦日」
第15回で紹介した王さんの「獅子舞」
第25回の王文吉さんの「北方の正月」などなど
他にも沢山あります。
日本では大晦日に
年越しそばを食べる習慣がありますが、
中国では(特に北の方では)
餃子を食べる習慣があります。
なぜ餃子を食べるのかと言うと、
餃子の形が「元宝」といって
中国の昔のお金の形に似ており、
お金が儲かりますようにという
願いを込めているからです。
その他にも餃子の中に
一つだけコインを入れて
それを一番最初に食べた人が
その年にお金持ちになるという
面白い習慣があります。
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姚喜平 「楽しく過ごす大晦日」
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今回紹介するのは金山農民画家
姚喜平さんの「楽しく過ごす大晦日」です。
中国の年越しはまさにこんな感じです。
お酒を飲んで、外で花火と爆竹で祝っています。
今年の大晦日こそは
コイン入りの餃子を
食べてみたいものです。
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