第238回
冷房病に≪温和力≫
季節の変わり目には薄着や
冷暖房には気をつけましょう。
寒い冬の日に限らず、猛暑の冷房病にやられたときは、
食べ物にしても、温かいものを食べて、
陰陽調和=中庸バランスを図ることが大切です。
いくら体によいからといって、
老人が野菜ジュースやドリンク剤を
飲みつづけたらどうでしょう?
夜寝られないほどのトイレ通い、
果ては心まで冷え切ってしまうことになります。
では、どうすればよいのか?
いくら検査を繰り返したり、
健康食品やビタミンをとっても、
それだけで改善されるというものではありません。
とくにガンはしぶとい病気ですから、
食事や呼吸法の生活習慣のバランスを
はかることはもちろん、
「体を冷やさない」、
とくに「患部を冷やさない」ことが大切です。
ガンは高温を嫌い、冷えを喜びますから、
夜寝る前に風呂で体を温めたり、
とくに年齢を加えてきたら、いつでも携帯カイロや
湯たんぽは用意しておきましょう。
冷えた患部を温めて血行をよくすることが、
季節の寒暖差、冷房病を乗り切るヒケツです。
不調を訴える患者さんたちには、
とくに体のツボを温める
「ビワの葉・温灸(おんきゅう)器」や
手軽で美味しい「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」といった、
昔「おばあちゃんの知恵袋」といわれた
素朴な伝統療法をすすめています。
「おばあちゃんの知恵」のいろいろな手当て法については、
このコラムの第212回
「おばあちゃんの手当て法を馬鹿にしてはいけない」で
詳しく書きましたので、思い出して応用してみてください。
冷房病には≪温和力≫――
これを忘れずに猛暑冷房の夏を乗り切りましょう。
「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」の作り方は、
明日詳しく書きます。
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