第1018回
「自分の人生は自分で舵取りしたい」

私の友人のなかから、
３人の青年が、上海に飛び、
日本語学校の教師になりますと
伝えてくれましたが、
このうち３番目に
その意向を伝えてきた友人には
奥さんとお嬢ちゃんがいらっしゃいます。

この青年と交流が始まった頃、
私は奥さんから
「主人をよろしくお願いします」
という趣旨のメールをいただいたき、
一昨年の正月、
青年のご家族を自宅に招待し、
四方山話をして
一日を過ごしたこともあります。

青年はなかなかの愛妻家です。
お子さんも可愛がっています。
ですから、家族そろって
上海に移ることを願ったと思います。

ですが何か障害になることがあるようで、
今回の上海行きには、
奥さんとお嬢ちゃんは連れて行かず、
奥さんに日本で働いてもらい
家賃を払うという条件で、
ご両親に奥さんとお嬢ちゃんを
預ってもらうよう
お願いするつもりだとのことです。

そうまでして、なぜ上海に行くのか、
その胸のうちを、前々回に紹介したメールに続け、
次のように伝えてきました。

「自分勝手な決断であると分かっています。
　当然、妻にも、子にも、親にも迷惑をかけますが、
　でも、やりたいのです。
　・海外で生活するという体験
　・異業種の職場環境で働く体験
　・中国語を習得すること
　・新しい仕事を獲得すること
　これらを実現したいというのが
　私の正直な気持ちです。
　夜だけでなく、昼間に考えても、
　この気持ちに変わりはありません。
　ご心配お掛けして申し訳ありません。」

友人は、上海というイキのいい街で
「これが自分の人生だと実感できる
　人生を創りだしたい」
「自分の人生は自分で舵取りしていきたい」
ということを願っているようです。