Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第1回
邱さんから学んだことを本に書きました。

私は昨年末に本を出版しました。
『あなたも賢者になれる―私は邱永漢さんの知恵を借りた』
という本です。
このタイトルは邱さんがつけてくださいました。
しかも本を飾る序文として
「自分で考え、自分で選択を」
という文章まで頂戴しました。 
おまけに「もしもしQさんQさんよ」のコーナーで
紹介していただきました。

私は、49歳になるまで新日鉄につとめ、
50歳になる直前で研修講師の道に転じたサラリーマンです。
そういう人間が、本を書いて、邱さんに名前をつけてもらい、
序文まで書いてもらいました。
どうして、ことになったかといえば理由はいたって簡単です。
邱さんの本を読み、読んで仕入れた知識や智恵を、
自分の人生のいろんな場面で活用させていただいたからです。
活用した場面は私的な人生設計から
会社での新規事業の企画にまで及びます。

考えてみれば、作家の作品を読んだ読者が、
読んで仕入れた知識や智恵を自分の生活にそっくり活かした
というようなことは、それほど多くはないように思います。
そういう中にあって、邱永漢さんという作家が提供する話には
読者がその気になれば、実地で体験できるような話が多いのです。
そういう意味で、数ある作家の中で、邱さんは稀有な作家だと思います。
いい人と同じ時代に生きることができてよかったなあ、
というのが邱永漢作品を愛読してきた私の実感です。


- お知らせ -

「HiQ」での連載は2005年8月14日を最後に、
「戸田ゼミ通信」にて連載をスタートさせました。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。

 

2005年8月14日(日)更新
- このコラムは連載終了いたしました -

Qさんライブラリーはこちら


これ以前の記事はこちらからご覧ください


■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
問題解決・意思決定の研修講師、邱永漢思想研究家
昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』『アジアの曙』『生きざまの探求』『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、広くて深い邱さんの知恵の実際活用のため各地でセミナーを開催している。「株式投資の原則」についての通信セミナーも実施中。


ホーム