第748回
「会計事務は、女性にふさわしい専門職の一つ」
邱さんは女性に向いた専門職のひとつとして
会計事務を推奨しています。
『女の財布』で邱さんはこの仕事について
次のように書いています。
「医者に対する看護婦の関係みたいに、
税理士に対する会計事務屋さんは、
女性にふさわしい専門職の一つではないかと思う。
新しく学校を卒業して
中小企業に入社した場合、
女の子でも会計課とか経理課にまわされて、
ごく初歩的な記帳を
手伝わされたりすることがよくある。
経理の仕事は、座職の一種であり、
活動的な男たちの中には、
辛気臭いと言って敬遠する向きもあるが、
同じことの繰り返しが多いので、
家事と共通する一面があって、
案外、女性向きのところがある。
それでいて、
会計には専門知識が必要であり、
その専門知識を得るためには、
それなりの勉強もしなければならない。
経理課の仕事を手伝わされて、
何年やっても興味の湧かない人はもちろん駄目だが、
男でも女でも、
もう少し専門知識を持たないと
自分の責務が果たせないと痛感する人は、
退職後に経理学校や簿記学校に通うようになる。
経理学校でも、
秘書学校やグラフィックの学区でも、
ほとんどが夜間学校を持っている。
それは、職業についてから考えることがあって、
改めて資格試験を狙う人や
専門知識を身につけたいと思う人が、
いかに多いかを物語っている。」
(『女の財布』)
私は今年の夏、名古屋のセミナーで、
主婦業をしていた頃に、
邱さんが会計の仕事を薦めていることを知り、
それをきっかけに簿記を勉強し、
会社勤めをするようになったとおっしゃる方と
出会いましたが、
「第689回 邱さんは仕事探しの恩人です!」
この方はここに紹介したようなアドバイスに
接したのだと思います。
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