Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第702回
「斜陽の苦労より儲かる商売の苦労をするほうがいい」

この9月、札幌でひらく予定のセミナー
参加の意向を伝えてくださった女性は
今勤めている職場の仕事は斜陽化しているので
早晩やめるつもりだと伝えてくださいました。

“斜陽化”という言葉は
邱さんの文章のなかに
頻繁に登場する言葉の一つです。
邱さんが就職や転職のことをとりあげた著作に
『仕事師は仕事を選ぶ』(リクルート出版)があります。
私の家でも子供が就職先を探すとき
参考にさせていただいた作品ですが、
この作品の中には
「斜陽の苦労より儲かる商売の苦労を」
と題する次のような文章が書かれています。

「一体、何が斜陽産業なんだろうか。
斜陽化するかしないかは
どこを見たらわかるのだろうか。
世の中にはその時勢に合った商売と、
時勢に合わない商売がある。
その区別はどうしてやるかというと、
時勢に合った商売は、
こちらから売り込みに行かなくとも、
向こうから来てくれる。
反対に時勢に合わない商売は、
こちらから売り込みに行っても
誰も相手にしてくれない。
むろんいくら時勢に合う商売といえども、
はじめから相手にしてもらえるとは限らないし、
それ相応の工夫や努力も必要であろう。
しかし、お客の好みに焦点を合わせることさえできれば、
自然にお客がふえてくるから、
斜陽産業で苦労するよりはすっと楽である。」
(『仕事師は仕事を選ぶ』)

以上のほかに、邱さんは

・世の中には値幅のある商売と値幅のない商売がある

・常に技術革新があり、駆け足で対応しなければ
 後れをとってしまうような業種と、
 もうこれといった技術革新もなく、
 10年一日のごとき商売を繰り返している業種とがある。

・その商売に人が増えつつある商売と、
 逆に減る方向にある商売とかある。

といったことも書いています。
そして
「人が集まらないようなところで
いつまでも頑張っているより、
率先して人材の募集をしている企業に移ったほうが
ずっとトクなのである」と結んでいます。


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