第418回
上海を本拠にして一旗上げようと考えている野心家がいます
邱さんは「国際化」という異国間の交流に目をつけた仕事づくりに
時間をあてているようです。
そうした邱さんの考え方や姿勢に刺激を受けてのことでしょうか、
私が開いた人生セミナーに出席していただいた方のなかに、
上海にわたって一仕事したいと語ってくださった青年がいます。
その人が、短期留学で上海に行ってきた
という話はきいていましたが
セミナーに参加しただれもが
その人が上海に渡って一仕事しようと考えているとは
想像していなかっただろうと思います。
が、セミナー3日目、各人のプラン発表のときその青年が
ポツリと「上海にわたって仕事をするつもりです」
と話し、聞いていた人たちは“衝撃”を受けたようでした。
この人は、邱さんが平成5年に刊行した
「日本脱出のすすめ」を最近手にし、
かつて邱さんが日本から本拠地を香港に移したことを知り
当時邱さんが転居先として選んだ「香港」を、
いま「上海」に読み替え、
海の向こうの商都「上海」を本拠にして
活動するという決意を語ってくださったのです。
その青年はセミナーに参加したとき、
邱さんの言葉で好きなフレーズとして
「知らないことを一つよけいに知れば、
それだけ頭の動く範囲が広がります。
昨日と違う自分が今日の自分になります。
偶然がいつも人に新しい可能性とチャンスをもたらすのです。
小さな殻の中にとじこもってしまわないことですね。」
をあげてくれました。
これは邱さんが第921回「小さな殻の中にとじこまらないで」
のなかで書いておられる言葉ですが、この青年は
「上海にわたって仕事をするつもりです」と語った翌日
メールを送ってくださり、
「いま『野心家の時間割』を読んでいます。
この中に先生は
『自分の一生の仕事が見つかるのは27歳から35歳くらい』
と書かれています。
そうするとこのさき2、3年の行動が、
ある意味で人生に大きく左右する事になるのかな、
だとすれば、張り切ってやらなくてはいけないですね」
と決意の一端を伝えてくださいました。
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