第389回
自分の能力と資金の範囲内で挑戦が可能なのが独立の要件です
今回のセミナーに参加なさった方の中には、
新しい仕事を見つけ、独立したい
と思っている人がおられます。
もうどの仕事で独立するかを決めている人もいますが、
まだ具体的にどういう仕事で起業するか
決めきれないでいる人もいます。
そういう人にとっては、邱さんがあちこちで、
大事な事柄を書いてくださっていることが、
役に立つでしょう。
たとえば、『四十歳からでは遅すぎる』で
邱さんは独立の条件として次のようなことをあげています。
一つ目は「時流にあった仕事」で
「こちらか出向かなくても、お客のほうから
やってきてくれるような仕事」
二つ目は「自分の元手の範囲内でやれること」
自分の元手をはるかに越えるお金がいる場合には
「スポンサーを持っていること」
三つ目は「本人がそれに向いた能力をもち
やる気をもっている仕事であること」
「本人が興味を持っていない仕事であったり、
本人の手にあまる仕事であったのでは、
どんな有望な仕事であっても
成功にこぎつけることはできません」
四つ目は選んだ仕事を
「推進していけるだけのスタッフや
協力者に恵まれている」こと。
そして邱さんはどの仕事で独立するかは
人に決めてもらうことではなく、
自分で決めるべきことですよとアドバイスし
そのわけを次のように述べておられます。
「自分が有望だと思う仕事、
こんな仕事ならやりたいなあと思う仕事は
一つや二つではないでしょう。
しかし、やりたいと考える以上は、少なくとも
自分が興味を持てる仕事であるということであり、
自分の能力と資金の範囲内で挑戦が可能ということです。
もし他人の資力や援助をあてにした仕事であれば、
それは単なる夢に過ぎず、いくら有望なものであっても、
遂に日の目を見ることはできないでしょう。
だから自分で選ぶことが何よりも大切なのです。」
(『四十歳からでは遅すぎる』
(注)表現をデス調に変えています)
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