元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1139回
「癒しの仏様」と「茶髪診療所」

10月3日から「東京スポーツ」という
夕刊紙ではじめた
僕の日刊連載コラムの話の続きです
ついでがあればぜひ読んでみてください。
ただし、HiQのコラムと違って、
毎週、月曜日〜金曜日の連載で、
土、日、祝日はお休みです。

先日の木曜日に掲載した、
《第4回=患者で満員の“ゆったり病院”・・・
 「癒しの仏様」「茶髪診療所」》

の連載記事を読みそこなった人のために
さわりの続きを紹介します。

          *

「ガンはあきらめてはいけない」
というのが帯津医師の信条ですが、
患者との交流パーティにでも顔を出してみれば、
その魅力の秘密がわかります。
とくに余興で、患者さんたちが演じる
気功の演技はすばらしいものです。

演じる人たちの顔が
みるみる仏さまのように澄み切った顔に
変身していくのには驚きます。
中には先生と握手をする、
おでこにキスをすると勇気がでる
という女性の患者さんもいて
「先生、命を助けていただいて有難う」
と小柄な帯津医師を抱きしめる・・・。
一気に大爆笑の渦がおこって、
会場に元気のエネルギーが
高まるのがわかります。
きっと、このゆったりとした
雰囲気が末期の患者にも
パワーをもたらすのでしょう。

まえに紹介した中国・珠海の王振国医師
「僕の目指すのは愛に溢れた病院の建設です」と、
視察中の帯津医師に語っていましたが、
帯津病院の目標も、
患者、家族、医師の“信頼の場”であり、
「人生の寂しさのわかる医師が
 ふえてほしいものですね」と
言葉を返していたのが印象的でした。
3分間治療や薬漬け治療が
蔓延する中で、ますます、
患者の悲しさがわかる
スローヘルスな医師が待たれているのでしょう。

さて、筆者の友人に、もう一人
「医師が肘掛け椅子にふんぞり返って、
 患者が丸椅子で縮こまっている治療はおかしい!」と
豪語するユニークな医師がおります。
土屋繁裕さんといって、
ヘアスタイルは茶髪、診察着はポロシャツ姿、
これまた昔の“赤ひげ養生所”を思わせる、
49歳、茶髪の外科医の診療所も、
いま満員の盛況なのです。

          *

*帯津三敬病院=http://www.obitsusankei.or.jp/
*帯津三敬塾クリニック=http://www.obitsu.com/
*土屋医師は、スケジュールの都合で、しばらく休診中。


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2005年10月9日(日)

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