第1224回
シンアオ・ガス
中国初の民間ガス会社である
シンアオ・ガス(コード:02688)の2009年12月本決算では
同期河南、河北、江西の3省で3都市の都市ガス事業権を取得し、
業績では売上高が前年比で1.8%増、
純利益が26.9%増と増収増益となっていました。
シンアオ・ガスは福建省の
液化天然ガス(LNG)ターミナルの稼働を開始していきます。
また、第2「西気東輸」や
「川気東送」
(産ガス地帯の四川省と東部沿岸地帯を結ぶパイプライン)の
部分完成を受けて供給源が充実していきます。
この先同社は事業拡大、安定成長を目指していきます。
ただ、今回気になるのが売上高が前年比で1.8%増という点です。
2006〜2008年は43〜69%増収となっていました。
2010年本決算でどのような数字が出てくるかが
投資を続けていけるかどうかの検討材料になります。
シンアオ・ガスには2003年8月に
「小泉鉄造といく中国企業ツアー」で同社に伺っています。
「中国株で財産をつくろう」の記事では
第63回、第64回の記事で書いています。
記事では企業内容と楊総裁(社長)とのインタビューと
質疑の一部を書いていました。
第64回の記事では同社に対して、
政府は石炭から石油・天然ガスにシフトする
エネルギー政策転換を打ち出した中国政府が、
環境汚染の少ないガスの普及を後押ししています。
同社は中国政府の西気東輸(西部のガスを東部に輸送)
プロジェクトへの参加とともに今後発展していきます。
シンアオ・ガス投資判断としては
長期的で見た場合では買いですが、
現在の株価のPER(一株利益率)は20倍を超えており、
もう株価に割安感はありませんが購入を考えてもいい企業です。
と、評価していました。
個人的には長期で見れば成長が期待できるとして
シンアオ・ガス株を
「小泉鉄造といく中国企業ツアー」で伺ったあと、
少しですが
投資できる企業と判断して
2004年後半に安いところで購入していました。
個人で購入した同社株は現在売却していません。
シンアオ・ガスは
ここからまだ長期的に成長していく段階だと見ているからです。
|