第1223回
食品企業
中国の果汁飲料最大手である
匯源果汁(コード:01886)の2009年12月本決算では
売上高が前年比で0.5%増、純利益が162.5%増と
増収増益となっていました。
2009年上期、匯源果汁と米コカ・コーラが
業務提携に向けて交渉を始めたとの観測が浮上していましたが、
資本・業務提携を完全に断念しています。
2009年6月中間決算では
多額の転換社債評価益の3億6200万元を計上したことで
最終黒字を確保したものの、売上高が前年同期比で32.0%減、
純利益が81.8%減と減収減益となっていました。
ですが、2009年下期に入り販売復調に伴い収益が好転し、
2009年本決算では増収増益となっています。
2010年には経営環境も改善が見込まれます。
「康師傅」などのブランドで
食品事業を展開している台湾・頂新集団系の中国食品大手である
康師傅控股(コード:00322)の
2009年12月本決算では
主力製品の販売好調と原料価格の下落で粗利益率が改善したこと、
製品構成の見直し等で売上高が前年比で18.9%増、
純利益が47.2%増と増収増益となっていました。
康師傅控股は設備投資資金として
今年5億米ドルを回します。
このうち飲料事業に3億米ドルを投資し
最新鋭の機器を導入します。
康師傅控股は向こう5年内に米コカ・コーラを追い抜き、
世界最大の飲料メーカーを目指すとしています。
同社は飲料部門の増収率を
中国の経済成長率の3〜4倍まで引き上げていきます。
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