第63回
シンアオ・ガス
先月の8月21日 に
新奥燃気(シンアオ・ガス コード:2688)を企業訪問しました。
今回は同社を取り上げて見たいと思います。
新奥燃気は中国初の非国有天然ガスパイプライン経営企業として
1993年に設立されました。
ガスは中国石油天然気股フェン有限公司、中国海洋石油総公司、
中国石油化工集団公司などから天然ガスを購入しています。
新奥燃気は中国初の民間へのガス、パイプライン建設、
ガス設備・計器の販売のほか
メンテナンス・サービスなどの供給会社です。
河北省を中心にガスパイプライン設備の投資・建設・経営を
手がけています。
現在、広東省と湖南省に一つずつの
新規プロジェクトの経営権を獲得しました。
今後、さらなる事業拡大を図るため、
同社は2億3400万香港ドルを投資し、
広東省・東莞市と湖南省・湘譚(しょうたん)市に
合弁会社を設立すると発表しています。
シンアオガスが100%出資する新奥廊坊は、
東莞市の新峰管道燃気と外資合弁会社を設立後、
東莞市のガスパイプラインの整備を行います。
新会社の資本金は新奥廊坊と新峰管道燃気が
それぞれ49%と51%の持ち株比率となっています。
同様にシンアオガスの独資子会社の新奥湖南では、
湘譚煤気と提携して湘譚新奥を設立し、
新奥湖南と湘譚煤気の持ち株比率は
それぞれ85%と15%とする予定で、
二つの契約期間は共に30年です。
このほかに、長沙ガスと合弁企業を設立し、
湖南省長沙市にガス・パイプライン供給業務に従事する予定です。
投資金額は2.66億元、シンアオ・ガスは55%の1.5億元を出資、
2004年から2005年にかけて
長沙市の3万〜4万世帯にガス導管接続を施す予定で、
これにより、導管接続収入が
新奥ガスの売上高に上乗せされる見通しです。
2005年までは利益率の低い
代替天然ガスを供給することになるため、
短期的に天然ガス供給事業の寄与は見込めません。
合弁事業の効果がでてくるのは2005年以降に顕著になる予定です。
経営期間は20年です。
これで、務地域は北京、河北省、湖北省、
遼寧省、山東省広東省、湖南省のほか、
華東地域の上海、江蘇省、浙江省、安徽省等まで広がりました。
この提携でガスパイプラインの経営権を有する地区は
32カ所に増え、カバー人口は1400万人以上になりました。
同社は、2005年には50都市でカバー人口を2000万人と見ています。
<次回に続く>
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