第1225回
6倍
シンアオ・ガスの2003年8月のころの株価は
4香港ドル程度の株価でした。
現在は23香港ドル前後となっています。
株価では購入金額に対して6倍近くで推移しています。
投資資金を回収するのであれば、
もし、同社株を10.000万株購入していたなら
2000株を売却すれば十分投資資金は回収できます。
株価では6倍近くになるまで
2004年の投資から6年程度たっています。
投資期間でも6年で6倍は高い数字かどうか、
低い数字とはいえないでしょうが。
また、6年間で受け取った配当金は
合計で0.73香港ドル程度ですので
投資金額に対して18%になります。
配当金だけで約18%回収しています。
また、2004年の配当額が0.035香港ドル程度でした。
2009年の配当額は0.217香港ドルですから
配当額でも6.2倍に増えています。
株価も6倍になり、配当額も6倍になっています。
2009年12月本決算では期末配当として
1株当たり0.2165香港ドル出しますので、
4香港ドルに対しての配当利回りは5.4%になります。
投資が1年目で5.4%程度の配当利回りになっていたなら
高い利回りになりますが、
6年目での数字としては平凡な数字でしょう。
第1211回の記事で書いていますが、
2008年9月17日に
不動産企業のベイジン・キャピタルランド(コード:02868)株を
0.950香港ドルで購入しており、2009年12月本決算で
期末配当として0.11元出すと発表しました。
0.11元を香港ドルに直すと約0.125香港ドルになります。
これを購入株価に対しての配当利回りで計算すると、
0.125香港ドル÷0.950香港ドル=13.1%
購入株価に対しての配当利回りは13.1%になります。
この、13.1%と比べると
シンアオ・ガスの5.4%は低い数字となります。
ですが、6年たっての配当利回りは5.4%ですが、
同社は収益が伸びていくにしたがって
配当額も上がっていくでしょうから、
長期的にも配当に対しても魅力が増していきます。
同社株を1万株保有していれば
0.2165香港ドルの期末配当では
日本円で2万6000円程度(税込み)が付きます。
この2万6000円をどう考えるか。
サラリーマンの初年給ならば3日分くらいの給料分です。
また、月々の給料の中から2万6000円を貯めるには
いくら働けば残るのか。
現在中国株は上がってきていますが、まだまだ安い株価圏内です。
配当金に対しても再投資に回していくのであれば
2万6000円を自己投資金額に足して
持ち株数でも増やしていくことができます。
2万6000円でそんなに株数が買えないようにみえますが、
50円の株なら520株、20円なら1300株が買えます。
株価が安ければいいというものではありませんが、
配当金は再投資する際の手助けをしてくれます。
そのような企業を果たして売却する必要があるのか。
配当金という卵を産んでくれるニワトリ(株)を売ったら
もう卵は手に入れることはできません。
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