第1211回
配当利回り
株価の値上がりはいままで投資していた企業からの
「配当利回り」とも関係してきます。
2007年後半以降、
アメリカ内で起きた「サブプライムローン問題」
ファンドや金融機関などが損失を出し
景気全体が低迷するのではないかということで、
世界全体の株式市場も低迷していきました。
その影響でリーマン・ブラザーズの経営破たんしたあとも
香港株式市場は下げていき、
2008年10月30日の安値に向かって下げていきました。
この時期、株価に割安感があるとして
私個人としては、2008年9月17日に
不動産企業のベイジン・キャピタルランド(コード:02868)株を
0.950香港ドルで購入していました。
ベイジン・キャピタルランドは2009年12月本決算で期末配当として
0.11元出すと発表しました。
0.11元を香港ドルに直すと約0.125香港ドルになります。
これを購入株価に対しての配当利回りで計算すると、
0.125香港ドル÷0.950香港ドル=13.1%
購入株価に対しての配当利回りは13.1%になります。
購入時期は
サブプライムローン問題で株価が大きく下げていましたので、
株価に対して高い利回りとなっていました。
また、ベイジン・キャピタルランドは2008年12月本決算で
期末配当として0.080人民元出していました。
2008年12月本決算を発表したころの同社の株価は
1香港ドル前後で推移していました。
同社の2008年本決算の配当利回りは10%前後となっていました。
過去のことを言ってもしょうがありませんが、
私自身追加購入をしようと少し安めの株価で買いを出しましたが
購入できませんでした。
このときは安めの株価で購入できればいいということで、
買えなかったとしてもあきらめようという気でいました。
結局少しの株価の差で購入できませんでしたが、
あとで若干後悔していました。
あと、ほんの少し購入株価を上げていれば購入できたのに、
また、10%前後の配当利回りでも魅力があった銘柄を
追加購入できなかったのですから。
その後株価は2009年11月には4香港ドルを超えていました。
ほんの少し株価を購入する金額をケチらなかったら良かった
という例です。
ですが、このころはほかに多くの企業の株価が安かったですから、
同社以外のも多くの企業を安く購入できる時期でした。
当然ほかの銘柄で安い株価で購入していった時期です。
(次回に続く)
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