東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第61回
悔しい・・・
連日新高値更新!(香港H・レッドチップ株指数)

週初より香港H株指数が約2週間の調整を入れながら、
再び新高値を更新してきました。
H株指数は6月9日の2552.12ポイントから
僅か1ヶ月で14.6%上昇。
その間、約2週間は微調整期間でした。
欧米機関投資家の買いから始まったH株は、
今や全員参加型の相場展開になってきました。
前に、一本調子の上昇は好ましくない、
息の長い相場形成には調整が必要と述べましたが、
今回は微調整をしながら利食い売りをこなして
理想的な相場になってきたと感じています。

【好材料が続々だが・・・】

H株指数は週明けより僅か3日間で
242.19ポイントと驚異的な上昇です。
昨日は121ポイントという
1日の上げ幅も過去最高となりました。
出来高も17億2千万株という大商いです。

【うわさ】

香港市場ではQDII早期認可のうわさが再び流れています。

【QFII】

先にQFIIの資格を受けたスイス大手金融グループのUBSが、
昨日の記者会見で、海外機関投資家として
初めてA株(宝山鉄鋼を含む4銘柄)を
購入したことを明らかにしています。
これにより他の有資格機関投資家が追随する可能性や、
同資格取得に数十社が新たに申請するのでは?
といった期待感が高まっています。

【全国社会保障基金】

第56回を参照してください。
先に株式運用を認可された中国の社会保障基金の資金が、
すでに株式の流通市場にも流入していることが
明らかになりました。

【元の切り上げ】

中国に対する人民元切り上げ圧力の波が拡大。
米スノー財務長官の発言などから、
アメリカを初めとする中国の主要貿易相手国が
人民元切り上げとドル固定レートの撤廃を要求し、
中国に圧力をかけるようになってきている。
人民元の切り上げは株式市場にとっては株価上昇要因となります。

【悔しい】

日経平均の10000円乗せから、
俄かに今後の見通し論議が活発に行われています。
H株も4年ぶりの大相場となりつつあります。
しかし、一本調子でいくかどうかは疑問です。
いずれにしても過熱感が一番問題だと思います。
出来れば極端な上昇は好ましくありません。
ただ、中国株に関しては、
私はあくまで現在はまだ目先の上昇に過ぎないと思っています。
H株の急上昇を見て、買いそびれたと
悔しい思いをしている投資家の皆さん、
全然あわてる必要はありません。
第55回を是非もう一度ご参照いただきたいと思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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