| 第55回「中国株」投資の基本に戻って(夢と浪漫)
 香港市場のH株が活況になったため、お問い合わせをたくさんいただいています。
 メールでのお問い合わせにまだご返事していない方には
 この場をお借りして深くお詫び申し上げます。
 さて、先週あたりから香港市場のH株やレッドチップが少し落ち着いてきました。
 中国株を買いそびれたと思っている方、
 これから購入しようと思っている方へお話しします。
 中国株は過去に何度も乱高下を繰り返してきました。一方通行的なダイナミックな動きを演じます。
 乱高下の原因はアジア通貨ショックや
 今回のSARSショックなどさまざまですが、
 とくに中国当局の政策等の内部要因による影響で
 株式市場が大きく揺れ動いてきました。
 その時々の株式市場を取り巻く環境は違いますが、今回の反騰は「中国株」の存在と
 「中国株」の魅力を広く世界中に認識させた
 ということになったと思っています。
 [検証]  1.SARSショックの渦中にウォーレン・バフェット氏が総額10億香港ドルを投じて
 中国石油の株式(13.3%)を取得した(前回号参照)。
 慎重派で有名なバフェット氏が中国株に注目していたことは、
 世界の投資家に大きな影響を及ぼしたと思われます。
 1.その影響か?SARS拡大の沈静からか?5月中旬から欧米機関投資家による中国株買いが
 香港市場に殺到。
 SARSショックによる下落のリバウンドどころではなく、
 H株指数は年初来高値をはるかに上回る
 2500ポイント台を付けました。
 1.先週は、「中国の証券当局が数週間以内にも国内投資家の香港株投資解禁(QDII)を発表する。」などの
 消息筋情報が流れました。
 「すでに出遅れたか」と思われる方もいらっしゃると思います。確かに5月にご紹介した銘柄は
 すでに20〜50%上昇しています。
 しかし、これは目先の上昇に過ぎません。
 中国株投資の基本は中長期投資です。
 最低でもあと3年は保有して頂きたいと思います。
 大風呂敷をひろげるようですが、
 将来は5倍、10倍というパフォーマンスを期待しています。
 H株の中国外運(シノトランス)が安値から40%上昇、中海油田服務が同じく27%上昇しました。
 しかし、上昇したと言っても上場時の公募値と
 そんなに違いません。安値は忘れましょう。
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