東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第47回
広東科龍電器の売買再開とハイアールCCT

■広東科龍電器

本日から広東科龍電器
香港H株、(市場コード0921)の売買が再開されました。
同社は02年通期決算を修正発表し、
4日ぶりに売買が再開されました。
同社の厳副総裁によれば、
同社が先日発表した決算の純利益1.84億元が
8.495万元にまで引き下げられた、とのことです。
詳細はまだ不明です。

同社の株価は本日、0.98香港ドル(日本時間12時)で、
売買停止前より7セント安となっています。
2期連続赤字でしたので、注目された同社の決算でしたが
黒字転換であれば利益額に関係なく問題はないと思います。

■ハイアールCCT(海爾中建)のお問い合わせ

ハイアールCCT(海爾中建)
(香港コード1169)に関するお問い合わせが結構あります。
手抜きのようですが、
この場をお借りしてお返事に替えさせて頂きたいと思います。
そもそも、40回42回のコラムでお伝えした同社のニュースが、
その後、否定されたことから始ります。
そして、今後はどうなるのか?
というお問い合わせがだいたい皆さんの共通した内容です。

M様、T様、H様、諸兄様。
お問い合わせいただき、大変ありがとうございます。

さて、ハイアールCCTの件ですが、
確かに色々な情報が流れています。
「会社側の発表によると」、「関係者の発言によると」、等。
確実な情報かどうかは正直私にも判断できません。
ただ、当初流れたハイアール中建への資産注入の
内容の中身や数字がかなり具体的でしたので、
信憑性が高い情報じゃないかと思いました。
情報の出処も海爾集団の楊副社長のコメントだったからです。
CCTテレコムによる持ち株売却については解りません。
いずれも会社側は否定していますが、
これは常識の範囲内だと思います。

青島ハイアールの裏口上場ということは少し違うと思います。
現在中国内では白物家電は不振です。
中建に白物家電だけを資産注入するのであれば
手放しで喜ぶことはできませんが、
本気で中建を子会社化あるいはグループ化する方向ならば、
中建にとっては願ってもない喜ばしいことだと思います。

何れにしても後で正式公表がなされるのでしょうが、
株価に重大な影響を及ぼすと判断される場合は、
決定事項でない限り、関係当事者は否定するでしょう。
また、香港証券取引所も事実確認のアナウンスを
しない場合の方が多いため、
同社に限らず結構ウワサが先行します。

PS:ハイアールCCTの株価は堅調に推移しています。
本日0.280香港ドルの年初からの高値を更新しています。
(3/28)
本日(4/4)は0.26香港ドルです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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