東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第40回
ハイアールCCT(海爾中建集団)に朗報?

今や中国を代表する家電メーカーの青島海爾(ハイアール)。
ただ、同社は上海市場のA株しか上場していませんので、
同社の株式を購入することが出来ません。
しかし、ハイアールが出資している企業が
香港市場に上場しています。
それが上記のハイアールCCT
(海爾中建集団)市場コード1169です。
詳しくは(第28回 1月10日)をご覧ください。

本日、同社の株価が20セント香港ドル台に乗せました。
ザラ場で高値0.226を付け、大引けは0.195でした。
前日比プラス0.056は実に40.29%の
値上がりとなりました。

上昇のきっかけは26日、青島海爾(ハイアール)グループの
ハイアールCCT(海爾中建集団)が、
親会社から家電事業を引き継ぐと発表したことが
好感された模様です。
同社によれば、ハイアール・グループは当局に対し、
白物家電の一部をハイアールCCTに注入すると申請。
同計画は中国証券監督管理委員会(CSRC)と、
山東省青島市当局の承諾を待つ段階にある、ということです。
現在、ハイアールCCTにはハイアールが29.94%、
電話機メーカーの中建電訊集団が43.63%を出資しています。

前回のコラムで、同社はハイリスク・ハイリターンの
可能性があると思われるので、
割り切った投資なら面白いと述べさせていただきました。
ハイアールが出資しているし、小回りがきく会社だから
将来いくらでも業用展開はできるだろう、
と確かに期待感はありました。

昨年の11月、上海で邱先生に
「ハイアールが出資していると言っても、
現状の同社では、あまりお勧めできません。
割り切った投資家の方という前提ならお勧めできますが。」と
申し上げました。
先生は「一株が日本円で僅か2円の株ですよ。
200万円で100万株買えますよ。
勿論、割り切った投資家じゃなければダメです。」
と言われました。
その頃から今回の同社のニュースを
ご存知だったとは思えませんが、
先生が造られた「ギョーザ株」という言葉を
今思い出しています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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