東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第42回
QDIIとハイアールCCTのニュース

QDII,年内導入目指す (サウスチャイナモーニング12日)

中国人民銀行の周 小川行長は、
同国国民による間接的な海外株式投資を実現する
QDII(適格国内機関投資家)制度について、
年内導入を目指して準備作業を続けていることを明らかにした。
同制度は、当局から認可された国内投資信託などに、
海外株式運用を認め、国内一般投資家などに投信の形で
間接的に海外株式運用を実現させるもの。
同国の個人預金資産は数兆元規模と見られており、
QDII制度の導入によって大量の資金が
海外株式市場に流出する可能性がある。
周 行長は「投資できる市場には香港も含まれることになる」と
明言しており、取引低迷が続く香港市場も
実現を待ち望んでいる。
中国政府は今年、香港とのより緊密な
経済関係強化に関する方策を発表する見通しだが、
同行は「方策の中に、QDII制度の実施も
含まれるものと信じている。」と述べた。

星島日報の11日付けで下記のような記事が掲載されていました。

香港『裏口上場』、
年内実現目指す=海爾(ハイアール)集団副会長

中国最大の家電メーカー、
海爾集団の楊綿綿・副会長はこのほど、
香港上場の関連企業、海爾中建への事業資産注入を通じた
同集団の香港「裏口上場」について、
今年中にも実現させる目標であることを明らかにした。
同社は現在、海爾中建の株式29.9%を保有しているが、
携帯電話事業の一部や、大部分の白物家電事業資産を
海爾中建に注入して、出資比率を50%以上まで高める。
手始めに、グループ傘下の携帯電話事業会社、
飛馬通訊の株式35.5%を海爾中建に譲渡。
その後、グループの白物家電事業の
50%を保有する中国A株上場
会社、青島海爾の株式42%および、
集団が直接保有しているエアコン、洗濯機、
冷蔵庫など白物家電事業の大半を海爾中建に注入する。
海爾集団は非国有制企業のため、
中国本土の上場規制で青島海爾の上場資産は
5,000万元以下とされた経緯があり、
白物家電事業の50%だけを上場させていた。
香港市場にはこうした規制がないため、
青島海爾を含め、ほぼすべての白物家電事業を注入できる。
また、欧州事業に就いては資産注入せず、
将来的に欧米での上場を検討する。
海爾は資産注入計画を先月24日、
青島市発展計画委員会に申請。
現在、国務院の承認を待っている。

上記記事の標題『裏口上場』という意味は
少し違っているような気がします。
ちなみにハイアールCCTの株価は
本日0.184香港ドルです。
第40回(2/28)でご紹介してからは
横ばいで推移しています。

最後に私インフルエンザでダウンしてました。
大変ご迷惑をおかけしました。
皆様も健康には充分気を 付けて下さい。

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