第43回
華晨汽車(ブリリアンス・チャイナ)のニュース
香港市場上場のレッドチップ(市場コード 1114)
華晨中国汽車控股グループと独BMWが、
今月末にも合弁会社の設立に関する覚え書きを結ぶ。
15日付け「明報」などによると、
中国当局はすでに合弁計画を承認済み。
華晨中国汽車控股は51%子会社、
瀋陽金杯汽車が保有する自社ブランド車
「中華轎車」生産ライン1本を供出する。
今年第三四半期から同一ラインを利用し、
「中華轎車」とBMWの「3シリーズ」を生産。
2004年からは専用ラインを構築し、
「3シリーズ」「5シリーズ」乗用車の本格生産に乗り出すという。
同社に絡む内部的な不安材料は、これまでご紹介してきました。
私が一番懸念してことは内部のゴタゴタで、
BMW側が合弁の延期や取り止めを行うことにありました。
今回のニュースで少しだけ胸をなで下ろしています。
温 家宝 新首相の横顔と課題
本日発足した新内閣の首相、温 家宝氏の横顔をご紹介します。
「コンセンサス型の指導者」、中国筋は新首相をこう評する。
相手を叱り付け、強引な手法で経済改革を引っ張った
朱 鎔基前首相とは明らかにスタイルが異なる。
天津市出身。進学した天津南開中学の卒業生には、
新中国建国の1949年から76年の死去まで首相を務め、
宰相として今も国民から慕われる周 恩来氏がいる。
風格や仕事スタイルが周氏と似ているとの評判もあり、
本人も先輩宰相を大きな目標にしているだろう。
北京地質学院大学院で学んだ。大学時代の成績は「オール優」。
文化大革命の影響で68年から14年間にわたり
西部の甘粛省で勤務し、「甘粛の生きた地図」とまで呼ばれた。
この時の経験が政府の際重要課題
「西部大開発」推進の基本となる。
43歳の若さで、共産党中央弁公庁主任に抜擢され、
胡 耀邦、趙 紫陽、江 沢民の3総書記に仕えた。
特に、89年の天安門事件で当時の趙 紫陽総書記とともに
天安門広場を訪れ、学生を見舞ったが、
失脚しなかったのは有名な話だ。
副首相就任後は農村・金融問題を担当。
過剰な費用取り立てに苦しむ農民の負担軽減を目指し、
安徽省で2000年から始った税費改革に尽力した。
中国誌によれば、温 家宝氏を知る役人は
「温氏は視察に行く際、視察先の手配を必要とせず、
自分の計画に基づいて現地の民衆の状況を把握し、
独自の判断を下した」と語った。
その「現場主義」の姿勢に13億人の期待が集まる。
コンビを組む胡 錦濤国家主席と同じ42年生まれの60歳。
(北京時事より)
温 氏は明日、首相として初めての記者会見に臨み、
新国務院の基本方針を示す予定です。
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