東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第44回
大幅増収・小幅減益
「超大現代農業」の中間決算発表

超大現代農業(香港市場コード 0682)が
中間期(2002年7月〜12月)の決算を発表しました。
売上げ高は前年比41.12%増の6億5111万人民元。
純利益は6.05%減の2億7290万人民元。
大幅増収、小幅減益となっています。
減益の原因は主にファイナンス(金融)コストおよび
販売コスト増の影響ということです。

中間決算発表を受けて、昨日の株価は前日比13.7%安の
1.320香港ドルで引けました。

同社はこのコラムで何度か取り上げましたので
第16回29回)詳細は割愛させていただきますが、
今回の中間決算発表で同社にまつわる会計不信が
多少なりとも払拭されれば今後、
株価に与える影響は良好なものになると思われます。

本決算では大幅増収増益でしたが、決算発表後の記者会見で、
同社の粗利益率が70%以上であることに言及されました。
修正はされませんでしたが、運送や宣伝広告費等の
一部販売管理費が差し引かれていないことが判明しました。

したがって今回の中間決算は当然、
大幅減益を予想していました。
増収であるならば大幅減益であっても
止むを得ないと思っていましたので、
今中間決算発表は私個人で言わせてもらえば
非常に良い決算だと思います。

ただ、今回の中間決算発表の会計監査承認は
まだなされていない模様です。このことは未確認です。
英プライスウォーターハウス・クーパーズ(PWC)の
監査承認があればベストですが…

成長著しいP株(プライベート・カンパニー)の代表と、
もてはやされた同社ですが、
今回の減益発表で目先は失望売りを浴びて
株価下落を余儀なくされています。
1.1香港ドルそこそこで下げ止まったら
チャンスではないかと思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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