東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第45回
華晨汽車と超大現代農業

■華晨汽車(ブリリアンス・チャイナ)BMWと正式契約

華晨汽車(ブリリアンス・チャイナ)グループは27日、
BMWと合弁子会社を設立する正式契約を締結しました。
新会社にはBMWが50%、華晨グループが40.5%、
遼寧省政府が9.5%出資する。
華晨汽車の50%子会社、瀋陽金杯が生産を担当し、
当初は部品全体の40%を中国で調達。
年3万台のペースで生産を開始し、
中期的には中国製部品の比率を60%に引き上げる構えだ。

私有財産権の問題や株主訴訟などでゴタゴタしていただけに、
BMWとの正式調印が心配でしたが一安心しました。
同社の株価は本日、1.94香港ドルの高値を付けています。
(同社に関しては過去記事を御参照下さい。)

■ 超大現代農業前回号のつづき

同社の中間決算発表を前号でお伝えしました。
その後、同社の郭 浩会長のコメントをお伝えします。
同社は「国家重点龍頭企業」に選ばれており、
全面的に税金の免除が受けられるはずだが、
正式な書類が監査会社(PWC)にまだ届いていないため、
会計準則に従い別途税金予備金を備えた。
当局からの正式な書類は一ヶ月以内に届くと予想され、
その時はまた公にお知らせします。
そうなれば、去年と今年の予備金を合わせて(約1億元)は
利益として計上する予定です。
また、税金免除期間については
「国家重点龍頭企業」に選ばれ続けていれば
免除が受けられるということになり、
特に時間(期間)制限は無い。(経済通専訊)より

同社に関しては、次のようなニュースもあります。

「超大現代農業が欧亜農業の温室買収も」
有機野菜の超大現代農業が経営破綻した
欧亜農業(ユーロアジア農業)から
遼寧省瀋陽市の温室を買収する計画を立てている模様。
これは香港誌「信報」が消息筋として伝えたもので、
同社の会長は今年1月、
ユーロアジア農業の施設を買い取ることで
交渉を行ったというもの。

今回の決算発表が
PWC(プライスウォーターハウスクーパーズ)の承認を
受けているかどうかを確認したところでは、
承認は受けていないことが判明しました。
しかし、香港証券取引所への中間決算発表届けに関しては、
香港会計基準に則していれば別段問題はなく、
多くの企業はそうしているということでした。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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