| 第447回5中全会コミュニケ「七つの行動計画」とは
 六つの「しなければならない」事項に続いて、それを若干具体的にして
 補足的に説明する七つの行動計画が、
 中国共産党の
 第16期中央委員会第5回全体会議
 (16期5中全会)のコミュニケに記されています。
 1.構造を改め、効率を向上させ、消耗を抑えるという条件のもとで、
 2010年の1人あたりGDP(国内総生産)を
 2000年の水準に比べて倍増させる
  2.資源の利用効率を著しく高め、2010年にはGDP成長1ポイントあたりにかかる
 エネルギー消費量を2005年と比べて20%削減する
  3.中国独自の知的財産権と有名ブランド、比較的強い国際競争力を備えた
 多くの優良企業を育成する
  4.社会主義市場経済体制をより完成度の高いものとし、
 開放型経済を新たな水準にまで引き上げ、
 国際収支の基本的な均衡を実現する
  5.9年義務教育を普及して徹底し、都市部の雇用機会を増加させ、
 社会保障システムを健全化させ、
 貧困人口を減少させ続ける
  6.都市部と農村部の住民の収入水準と生活の質を向上させ、
 価格水準の基本的安定を保ち、
 居住、交通、教育、
 文化、衛生、環境などの方面の条件を大幅に改善する
  7.民主法制建設と精神文明建設に新たな進展を促し、
 社会治安と生産の安全性をより好転させ、
 調和の取れた社会の構築に新たな進歩を勝ち得る
 第1点目に経済成長目標を掲げるのは、従来の5カ年計画を継承しています。
 第2点目にエネルギーの効率的利用を掲げているのは、
 時世の赴くところでしょう。
 エネルギーの無計画な大量消費による
 やみ雲な経済成長追求からの転換を示しています。
 第11次5カ年規画(2006年−2010年)の
 重要なテーマとなりそうです。
 第3点目は、以前もお話したとおり、
 「メイドインチャイナ」のイメージ刷新が
 その背景にあると考えられます。
 ここまでは、以前に紹介した今回のコミュニケの中核となる
 六つの「しなければならない」事項と
 対を成しています。
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