第368回
上海総合指数1000ポイントの攻防、2取引日急落のB株
上海総合指数が1000ポイントを
攻防ラインとするまでに下げています。
状況から考えれば、
600−700ポイントまで下がっても
おかしくはないとする見解があることを
以前に紹介しましたが、
その時も、さすがにそこまでは
下がらないだろうと考えていました。
現地においても、
上海総合指数1000ポイント付近における攻防は
かなり注目されています。
その中で、動きとして注目されているのが
B株の値動きです。
7月15日の金曜日と7月18日の月曜日に
上海と深セン、双方とも急落しています。
上海B株指数は13日以降下げ続け、
結局翌週の18日まで4日続落となるわけですが、
14日の終値で60ポイントを割り、
15日の終値は前の日と比べて6.49%、
18日の終値は前週終値と比べて7.44%下がっています。
深センB株指数も、
13日からの4日続落という傾向は変わりません。
15日終値は前日と比べて1.00%、
18日終値は同じく5.94%下げています。
19日には、双方とも反発して、
深センB株では終値で200ポイントに戻しています。
この原因については、
主力銘柄が予想以上に多く
6月中間期の決算の減益及び
赤転警報を発しているなど、
各銘柄の業績に対する不信感が募ったほか、
非流通株式の流通問題で、
B株が政策的なサポートを
受けないのではないかとの観測が広まったことなど、
様々いわれていますが、
深センB株に比べて
上海B株の下がり方が激しいことから、
主に人民元切り上げに対する
対策ではないかとも見られています。
香港ドルで取引される深センB株に比べ、
上海B株は米ドル建てですので、
人民元の切り上げが行われた場合、
資産価値が下がる可能性があるというものです。
そうなる前に上海B株を売っておこう、というのが、
現地の投資家を中心とした動きであり、
今回の暴落は
それを反映したものといわれています。
ただし、理屈ではそうなることもありえますが、
2日間で13%も上海B株は下げており、
この下げ方は尋常ではありません。
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