| 第334回今後2年は増益も、デンウェイ05年1−5月好調
 駿威汽車(デンウェイモーター、0203)は、私の予想では、
 率はともかく05年から06年にかけての2年間、
 増収増益を維持すると考えられます。
 前回までに諸環境を説明させていただきましたが、
 今回からは、少し最近の動きを具体的に紹介します。
 同社の曾慶洪・執行董事は5月30日、3月に製品価格を平均6−8%引き下げており、
 また素材価格の上昇などの影響が加わるとして、
 2005年の粗利益率が低下するのは
 避けられないとしています。
 そうした事態に対応するために、同社では生産規模の拡大や
 国産化の度合いを高めることで
 生産コストの抑制に努めていく姿勢を示しています。
 国産化計画については、
 すでに「雅閣(アコード)」で77%、
 「奥徳賽(オデッセイ)」で70%、
 「飛度(フィット)」で91%にまで
 達しているとされています。
 また、前回紹介した販売台数目標について、曾・執行董事は、1−5月の生産状況は良好で、
 このペースを維持できれば、
 2005年の目標である生産及び
 販売台数23万台を実現するのは
 十分に可能であるとしています。
 5月の生産状況について、
 「労働節(メーデー)」の大型連休があったため、
 8日から生産開始となったが、
 1日あたり1000台の製造速度を
 キープしているとのことです。
 同社と親会社の広州汽車集団との合弁による工場も、
 年産3万台の生産能力を持ち、
 5月より本格稼動。
 ここで生産された製品は主に
 欧州などに輸出される予定です。
 なお、05年の輸出台数は
 1万台を見込んでいるといわれます。
 現在、中国自動車業界の目玉の一つとなっている自動車ローン業務については、
 曾・執行董事は、
 展開自体には意欲をみせていますが、
 現時点では
 特に申請などを行っていないとしています。
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