| 第335回広州汽車、07年には中国自動車トップ3入りか
 駿威汽車(デンウェイモーター、0203)の張房有・主席は5月30日、
 中国の自動車市場について、
 過去数年に過熱気味の成長を続けてきたが、
 2005年からは成長速度も安定し、
 良好な市場環境が
 生まれてくるだろうとの見解を示しました。
 張・主席は、05年4−5月の市場環境がすでにこれまでの低迷から抜け出す動きをみせており、
 メーカー間の非合理的な価格競争も
 一段落してきたと分析しています。
 同社の同期における経営状況に関しては、
 「雅閣(アコード)」
 「奥徳賽(オデッセイ)」などの車種で
 すでに供給不足の状況が出てきているともいいます。
 また、同社の曾慶洪・執行董事は、今年は22億元の設備投資を計画しており、
 既存工場の拡張や
 新工場の建設を進めていく方針を
 明らかにしています。
 業容拡大に余念がありません。
 このほか、現時点で潤沢な資金を有していることから、
 特に資金調達の必要を認めないとして
 良好な経営状況をアピールしています。
 親会社にあたる広州汽車集団は、数年後の株式上場を含む、
 中国自動車業界の雄となるべく、
 グループ全体でも拡張を続けています。
 中国の自動車業界は、
 第一汽車、上海汽車、東風汽車がBIG3を形成、
 広州汽車は、北京汽車などとともに
 その後に続く存在です。
 広州汽車では数年後には
 このBIG3の一角を脅かす計画を立てています。
 07年の販売額は計画では、1000億元。
 04年の第3位の東風汽車の販売額は
 900億元台ですから、
 その目標が達成できれば、
 第3位の位置が見えてくることになります。
 ちなみに、04年、第一汽車は販売額が1300−1400億元、
 上海汽車が1200億元前後となっています。
 広州汽車全体が飛躍できるかどうかも、
 デンウェイモーターの双肩にかかっているといえますが、
 現時点においては、
 親会社の躍進策が、
 デンウェイモーターの業容拡大にも
 よい影響を与えているようです。
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