| 第333回デンウェイ:年間販売23万台でシェア10%狙えるか
 自動車業界の中では、現在、北京現代(ペキンヒュンダイ)が
 めきめき頭角を現しています。
 自動車やそれ以外で、
 中国における韓国パワーは、
 ヒュンダイに限らず、サムスン、LGなど、
 目を見張るものがあり、
 中国の消費者の評価も
 非常に高いという現状があります。
 駿威汽車(デンウェイモーター、0203)の傘下にあたる
 広州ホンダの、
 目下のライバルが北京現代となります。
 中国の乗用車市場においては、上海VW(上海汽車とフォルクスワーゲンの合弁)、
 上海GM(上海汽車とゼネナルモーターズの合弁)、
 一汽VW(第一汽車とフォルクスワーゲンの合弁)の三社と、
 北京現代、広州ホンダが五指でしょう。
 VWとGMは、現在でこそ
 牙城が崩れそうな予兆もないわけではないですが、
 やはり1−3位争いの常連です。
 3−4位の争いに、
 北京現代と広州ホンダが
 顔を出すというような形です。
 単純に言って、北京では当然、北京現代が、
 広東や広州では広州ホンダが、
 それぞれ根強い人気によって支えられています。
 デンウェイモーターの業績や今後の事業展開は、
 完全に広州ホンダに左右されるといっても
 過言ではありません。
 2004年、苦戦を強いられながら、
 実際、14%ほどの減収になりながらも、
 22%ほどの増益を達成しています。
 05年は23万台の販売を計画しています。
 中国全体の乗用車の
 04年の販売台数は230万台強、
 05年に10−20%ほどの成長を実現したとしても、
 デンウェイモーター乗用車シェアは10%弱、
 04年と比べて2−3ポイント上昇する計算です。
 05年5月までの成績で、この目標は達成ペースで進んでいるようです。
 業界は、底が見えて、
 今後回復基調に乗っていく中で、
 同社の業績にも注目があつまります。
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