| 第254回2月18日に2004年経済指標見直し、GDP上方修正か?
 2005年1月25日、中国の2004年通年における
 経済指標が発表されましたが、
 それから10日ほどしか経っていない2月4日、
 国家統計局は2月18日に記者会見を開催、
 1月25日発表の経済指標の見直しを
 行うことを示唆しました。
 以前にもお話したように、1月25日発表の経済指標を含めて、
 中国の統計データはいつ見直されても
 おかしくないような状態でしたが、
 このように早い段階での見直しが
 実施される可能性が出てくることは
 さすがに想定外でした。
 やはり以前にもお話しましたが、2003年通年のGDP(国内総生産)も
 2004年の早い段階で発表されたデータが、
 2004年後半になって上方修正されています。
 それでも半年ほどのスパンが
 取られてからの微調整でした。
 今回は、わずか10日ほどで見直しが示唆され、
 約1ヵ月ほどで、上方修正される見通しです。
 1月25日に発表された中国の2004年通年の経済成長率は9.5%でした。
 四半期ごとでみていくと、
 1‐3月が9.8%、4‐6月が9.6%、
 7‐9月が9.1%、10‐12月が9.5%です。
 これを単純に平均すれば、確かに9.5%ですが、
 通年の経済成長は、
 そのように簡単な方法で
 算出されるものではないのは
 言うまでもありません。
 2月18日にもし修正されるとしても、それほど大幅なものにならない、
 というのが大方の見方です。
 おそらくは上方修正で、
 0.1ポイントから0.2ポイント程度の可能性が
 大きいようです。
 実際の経済の動きやそのウォッチにおいて、
 「だからどうした」程度のものにはなりそうですが、
 中国の統計に関する集計や
 発表のメカニズムに対する不信は増大させそうです。
 どちらにしても、2月18日に見直しがあるのかどうか、
 どのように見直されるのか、
 注目したいところです。
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