| 第193回H株ランク1:B株同様電力で高配当利回り
 B株と同じように、H株のA評価とB評価、合計19銘柄に対して、
 高配当利回り、低PER、低株価、高対A株格差で
 スクリーニングをかけてみます。
 まずは配当利回り、
 高い順でトップ5は以下の通りになります。
 1.馬鞍山鋼鉄(マーアンシャンアイロン、0323) 7.83%2.鞍鋼新軋鋼(アンガンニュースチール、0347) 6.86%
 3.華能国際電力(ファネンパワー、0902) 6.79%
 4.重慶鋼鉄(ジュウケイアイロン、1053) 6.46%
 5.浙江ガラス(セッコウガラス、0739) 5.81%
 第3位にランクインしたのは中国電力最大手グループの上場旗艦である
 華能国際発電。
 B株もそうでしたが、
 電力セクターは総じて高配当利回りという特徴があり、
 中国株のお薦めセクターとして、
 電力セクターが推奨されるのは、
 こうしたことも要因になっているようです。
 そのほかのスクリーニング結果でもそうなのですが、総じて、鉄鋼銘柄がランクインしています。
 これは、鉄鋼需要がここ数年堅調で、
 中国政府が進める引き締め策が、
 むしろ中小企業を淘汰する結果となっていることから、
 上場しているような大手鉄鋼にとっては
 市場環境の整備につながっており、
 その恩恵を受けていることから、
 依然として成長が続いていること、
 そのために、株主還元もしっかりしていること、
 にもかかわらず、
 マクロ経済の全体の景気に左右されやすいため、
 不安定感があるのか、株価の評価が総じて低いこと、
 などなどが要因になっているようです。
 ただし、後述しますが、鉄鋼セクターは総じて2年ほどの急成長を経て、
 成長が鈍化しつつあります。
 さらには一部指標で
 減益になる銘柄が現れているのも特筆されます。
 (今回使用した指標の株価は
 2004年6月末時点のものを採用しております)
 |