| 第187回B株ランク4:対A株格差では京東方科技集団が最大
 B株110銘柄において、AからEまでの五段階評価の
 A評価とB評価の25銘柄で、
 対A株格差
 (A株を同時発行していない4銘柄は除外)が
 高いものについて、
 高い順トップ5は以下の通りになります。
 1.京東方科技集団(トウホウテクノロジー、200725) - 2.29倍2.上海陸家嘴金融貿易区開発
 (リクカシカイハツ、900932) - 2.05倍
 3.上海柴油機(シャンハイディーゼル、900920) - 2.03倍
 4.上海耀華皮爾金頓玻璃(ヤオファガラス、900918) - 1.84倍
 5.中国南玻集団(ナンポウガラス、200012) - 1.83倍
 B株全体では、84銘柄がA株も同時発行しています(111銘柄に対して75.68%)。
 その全体の平均格差は1.96倍となっています。
 つまり、B株全体では、
 同時に発行しているA株は、
 B株と比べて1.96倍高い、ということです。
 A評価とB評価のこの25銘柄の中で、A株も同時に発行している21銘柄の
 平均対A株格差は1.63倍です。
 上記の第1位の京東方科技集団と第2位の上海陸家嘴金融貿易区開発、
 第3位の上海柴油機は、
 A評価とB評価にも関わらず、
 B株全体の平均をも上回る
 格差水準ということになります。
 この格差が大きければ、A株に比べて割安、というばかりでなく、
 A株とB株が統合されることになれば、
 その格差是正による収益も期待できる、
 ということになります。
 しかし、以前にもご紹介した通り、上記のような理由で対A株格差を期待することは
 あまり意味がなく、あくまでも一つの目安として
 考えていただければ幸いです。
 日本などにはない、中国株独特の指標として、今回紹介しました。
 以前から指摘しておりますように、私個人としては、政策的な不透明さや
 政策変動に対するリスクの大きさなどから、
 B株はあまりお薦めできません。
 また、最近では、B株に対して、中国の一般投資家もどんどん参入してきており、
 中国における全般的な投資スタイルとしては、
 短期投資が主流であるために、流動性は高まった分、
 理想的な株価形成が実現できる環境にない、
 とも指摘されています。
 今回、B株のスクリーニングを通じて、いろいろな指標から、ご紹介してきましたが、
 あくまでも参考であるとお考えください。
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