第138回
招商局国際のハンセン入り VS 華潤創業も
駿威汽車(デンウェイモーター、0203)とともに今回、
ハンセン指数に組み込まれることになった
招商局国際(チャイナマーチャンツ、0144)も、
以前までに、グループ全体として
ご紹介したことがあります。
中国を代表するコングロマリットの
上場フラグシップです。
2003年決算では66%増益を達成しましたが、
2004年の今年も業績好調が予想されている
有望銘柄です。
駿威汽車と招商局国際、
この二つの銘柄はいずれもレッドチップです。
やはり以前に紹介した中国の巨大コングロマリット、
華潤集団の旗艦企業である
華潤創業(チャイナリソーシズ、0291)も
ハンセン指数銘柄です。
同じコングロマリットでも、
かなり色合いは違いますが、
招商局国際と華潤集団、
いずれも政府系コングロマリットとして、
また、レッドチップとして、
ハンセン指数のなかで比較されそうです。
ところで、ハンセン指数は、
香港市場の代表的な指標で、
いわば、「香港の日経平均」ともいえますが、
必ず33銘柄で構成されています。
今回、駿威汽車と招商局国際が
新たにハンセン指数に組み込まれることによって、
以前までにハンセン指数構成銘柄だった2銘柄が、
ハンセン指数から除外されることになります。
上海実業(シャンハイインダスト、0363)と
TVB(0511)がそれに該当します。
後でご紹介させていただきますが、
ハンセン指数に組み込まれるには様々な条件が必要で、
要は、ハンセン指数に組み込まれるということは、
香港の主要銘柄の一つに選ばれる、
ということを意味します。
さらに、香港市場の代表的なインデックスである以上、
それに入っているか入っていないかで、
注目度に雲泥の差があることはいうまでもありません。
今回、上海実業とTVBが
ハンセン指数から除外されますが、
ものすごく業績が悪いとか、
将来性が疑われたとか、
そういうわけではなく、
ただ単に、駿威汽車や招商局国際が、
香港の代表的インデックスに組み込まれることが
よりふさわしいという理由でしょう。
それでも、上海実業とTVBにとって、
インデックスからの除外は
マイナス要素といわざるを得ません。
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