第8回
配当利回りから見るH株の高速道路 深セン<江蘇?
再び配当利回りのお話。
2004年2月5日時点で、
H株銘柄の配当利回りで最も高いのは
深セン高速道路(0548)の4.48%でした。
このほか、広深鉄路(0525)や
中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)も4%以上です。
このほか3%以上の銘柄が6銘柄ありました。
(H株のうち、GEM上場は除外しております)
前々回、H株の代表的な高速道路銘柄として、
江蘇高速道路(0177)と
浙江高速道路(0576)を挙げましたが、
深セン高速道路(0548)も
そうしたH株高速道路銘柄の一つです。
このほか、H株にはいくつか高速道路銘柄があります。
インフラ整備、自動車台数の増加などなど、
高度成長期の高速道路というのは
当然注目されてしかるべきです。
その意味で、H株の高速道路銘柄も有望です。
その中でも、江蘇高速道路や浙江高速道路は
業績なども堅調です。
では、配当利回りH株トップの
深セン高速道路はどうでしょう?
業績もそれほど悪くはありませんが、
江蘇高速道路や浙江高速道路と比べると
若干見劣りします。
もともと深セン高速道路は、
ほかの高速道路銘柄と比べても
配当利回り水準は高い方なのですが、
2003年末2004年初めの株価暴騰を経てもなお、
株価水準が一定程度抑えられたために、
配当利回りも高いままを維持したと考えられます。
配当利回りが高ければ、
買い時かというとそうでもない例の一つです。
江蘇高速道路も3%を超える配当利回りを実現していますし、
やはり買うのであれば江蘇高速道路、
またH株を代表する銘柄でも、
深セン高速道路ではなく
江蘇高速道路が選ばれる要因にもなります。
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