第7回
株価上昇でも配当利回り4%以上のH株銘柄とは?
配当利回りは、
その銘柄の株価に対して、
どの程度の金利がついているかを
想定するものとしてよく用いられます。
銀行に預金して、どのくらい利子がつくのか、
というのに似ています。
・現在の株価÷直近の配当実績×100=配当利回り(%)
H株の配当利回りを見てみますと、
2004年2月5日時点で、
最も高いものは深セン高速道路(0548)の4.48%でした。
このほか、広深鉄路(0525)や
中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)も
4%を超える利回りがついています。
つまり、これらの銘柄を保有しているだけで、
年間4%の利子がもらえる、という計算になります
(銀行の利子と違い、「その可能性がある」というだけで、
配当を都合により控えるということも十分にあり、
配当利回りの場合、どのような場面でも
「確実」ではないことは注意してください)。
ゼロ金利が続く日本において、
こうした高水準の利回りを実感できるシーンは
少なくなっています。
しかもこのH株の配当利回りは、
2003年末2004年の株価急上昇を経てのものですので、
それ以前と比べて、当然、低い数値になったものです。
配当利回りは、原則として、
配当実績から算出されますので、
株価急上昇と比例するように好業績を上げれば、
毎年4−8月に実施される中国株銘柄の配当では、
以前までの実績を上回る配当も期待できます。
そうなれば、この配当利回りも自然と高まります。
通例として、H株銘柄の配当利回りは、
高いもので、5−7%あたりとなります。
現在の水準は著しく低いということができます。
これは当然株価の急上昇後であるためですが、
好業績が多く聞こえてくるH株の各銘柄、
最新の配当実績に期待したいものです。
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