| 第973回この店を薦めては資質が疑われるよ 浅妻さん、
 鮨 とよなが 2
 羽澤ガーデンは、バーベキューやバンケットで有名ですが、鮨屋があっただろうか。
 少なくとも、料理自体で勝負する実力の店ではありません。
 HPで確認すると、メインダイニングは地中海料理で、
 4千円からの寿司はありますが、カウンターが出来たのはここ数年。
 地中海料理で片手間に寿司を出している店の料理長が、
 なんと独立して「鮨屋」を開いたということでしょうか。
 怪しい寿司屋と判断し、
 確認のため私は前述の方法で店を探り当て訪問したのです。
 場所は渋谷駅から徒歩10分、東急電鉄本社のほぼ正面。椅子のあるカウンターなのに、なぜ靴を脱がせるのか。
 しかも玄関先が狭すぎて靴が脱ぎにくい。無意味です。
 9席ほどのカウンターに掘り炬燵の個室が1つと
 いかにも隠れ家的で、
 外観や雰囲気に弱い業界人には受けるでしょう。
 主人はかなり若くてホントに経験があるのかどうか。
 つけ場に立つ2番手は少なくともほとんど経験がないのでしょう。
 おろし金の裏表を間違えて山葵をおろそうとして、
 主人から「表裏逆だぞ」と注意された場面を見て、
 我々は固まってしまいました。
 おろし金の表裏を間違えるようなスタッフをつけ場にいれるほどレベルの低い寿司屋だとは想定の範囲外。
 ツマミと握りをお任せで頼みましたが、
 太刀魚をホットプレートのようなもので焼いていたのには唖然。
 バーナーで炙った牛を握りだした時は目が点になりました。
 自慢は穴子と鮪だと浅妻さんは言っていますが、
 穴子もホットプレートで焼いていました。
 おいしいはずがありません。
 トロもイマイチですが、
 赤身を用意していないのは質がバレるのを避けるためか。
 鮑も生だし、玉子も駄目。
 まったく江戸前鮨ではありません。
 お酒を入れて1万5千円前後でしたが、こりゃ駄目だ。
 <結論>浅妻さんは「水谷」を一位にしていますが、
 雲泥の差というか比較するのが失礼なくらい駄目な店。
 この店が本当にうまい「鮨屋」と感じるなら、
 彼女の資質を疑います。
 フードライターの看板を今すぐ下ろすべきでしょう。
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