第1回
おいしい店をお探しの皆様へ
はじめまして。今日から担当させていただくことになりました、
友里征耶(ともさと ゆうや)です。
よろしくお願い申し上げます。
さて、有名料理評論家の推奨文や料理店ガイドブックを読んで、
おいしい料理、気持ちの良いサービスが受けられると入店し、
結果がっかりしたという経験を何度もしていませんか。
「話が違うぞ」と内心思いながらも、
自分の味覚の問題かと泣き寝入りしてきていませんか。
実は多くの場合、皆さんがそう感じられたことが正しかったと
私は確信しております。
ずばり、実名を明かして食べる料理評論家や
フードジャーナリストたちは、
我々一般人が食べる料理とは違った、
「特別料理」を食べて評価しているのです。
自腹で食べる我々一般人と食後の感想が異なって当然です。
古くからある覆面取材の評価本でも、
摩擦をさけて鋭く指摘せず、八方美人的に書いてありますので、
読者は真の料理店の評価を読み取れないのです。
評価人の構成年令も高そうで、
21世紀での一般人の嗜好の変化に
柔軟に追従できていないことも考えられます。
「料理の味は料理人の『性格』に左右される。
利益だけを追求する、
または性格の悪い料理人の店にうまいものなし」
これが学生時代から外食を趣味にして
自腹で食べ続けてきた私の結論です。
これから毎日、次のような7つのテーマを中心に皆さんと
「おいしい料理店とは」を考えていきたいと思っております。
1、 グルメ本業界について
2、 行ってよい店の選び方
3、 料理店への問題提起
4、 料理や店への素朴な疑問
5、 料理店探訪記
6、 ソムリエの実力
7、 友里流「ワインの楽しみ方」
「フードジャーナリスト、料理評論家の評価方法の問題点」、
「避けたいお店の条件とは」、
「料理人の性格を知る上での面白いエピソード」、
「ワイン業界やソムリエの実態」などを
てんこ盛りするつもりです。
毎日順番に述べていくのではありません。
適度に散りばめながら
おいしい店とおいしいワインを皆様と追求していきましょう。
先月出版した拙著
「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」(グラフ社)
では書ききれなかった点を
皆様と深く掘り下げていきたいと思っております。
一般人の、一般人による、一般人のための
「おいしい料理店」探訪コーナーです。
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