| 第832回今度は古奈屋だろう
 第826回のコラムで述べましたように、マスヒロさんウォッチャーの友里は、
 彼が絶賛するものはスゥイーツを除いて
 なるべく食するように心がけております。
 当然「週刊現代」で毎週、「大人の週末」で毎月必ずチェックしているのですが、
 前にも書いたように、資金繰りが厳しいとは思えませんが
 ここのところB級路線に舵をきったのかと思うくらい
 低価格のお店を連続で取り上げています。
 おそらく深刻な「ネタ不足」なのでしょう。
 「ベタ褒め系」や「宣伝系」、「ガイド系」のグルメライターたちは
 それぞれ得意なテリトリーがあり、
 互いの領分を侵さないものかと思っておりましたが、
 このままマスヒロさんが本格的に「B級路線」を突っ走り続けたら、
 柳生九兵衛さんや「築地王」の生活を脅かすことになると
 つまらぬ心配をしております。
 なにしろ「B級店」は数え切れないほど存在しています。
 ちょっと目を放した隙に閉店してしまったといった
 出入りの激しい業界のようですが、
 ネタとしてはほぼ無限に近いものがあります。
 B級店ならば友里や他のアンチマスヒロの方も
 深追いしてこないだろうとの思惑もあるのかもしれません。
 「週刊現代」で「グリル満天星」を取り上げてきたのを読んで、私は早晩この「古奈屋」の宣伝もしてくると予測します。
 支店を含め古奈屋本店の記述が
 「食べ歩き手帳」に目立ってきたからです。
 しかし、これだけ多店舗展開している店を今さら宣伝、
 煽って何をしたいのか。
 出汁を利かしたカレーを使ったうどんがウリの店、
 エビフライはまだしもバナナまで入れてくる発想に脱帽ですが、
 昔の「蕎麦屋」の定番うどんをお洒落に食べさせてくれるだけの店。
 千円チョイで食べられる、10店舗以上の人気チェーン店で、
 誰でもわかり易い味なだけの店なのに、
 わざわざ取り上げてどうするのか。
 「ベタ褒め」は想定の範囲ですから、
 今さら言及しても何の新鮮味もありません。
 単なる原稿料稼ぎのためのネタ店なのでしょうが、私は一読者としては
 もうすこし面白みのある店を取り上げてもらいたいと希望します。
 「古奈屋」へ再訪するほどのネタ的な魅力を感じないからです。
 友里が「古奈屋」を取り上げて斬っても
 面白くもなんともないでしょう。
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