| 第617回銀座の人気だけの和食屋も見習って欲しい、
 てら川 京都 1
 
 私は出張の際、その地の料理を食べるのを楽しみにしています。昨年11月の関西出張時、京都宿泊ということで和食。
 高台寺 和久傳の直後でしたが、
 昼食でもコラムのネタになるような店をと探したのですが、
 人気店である「祇園 ささ木」や「草喰 なかひがし」には
 まったく予約が入りません。
 店に迎合したガイド本は信用できないので、
 何かよいものがないかと考えたところ、
 あるサイトを思い出しました。
 私と同じく一般客の立場で京都の料理店に絞って紹介している
 「京都グルメ情報&イタリア旅ガイドサイト」。
 友里と違って上品な文体ながら
 他のガイドサイトとは違ったシビアな評価も多い中、
 「京都でCPは最高クラス」という記述に私は飛びつきました。
 ガイド本で見かけたことがないのですが、正式店名は「御料理 てら川」。
 建仁寺近く、弓矢町の住宅街に、
 民家を改造したかのような佇まいで
 周囲からはちょっと浮いています。
 入り口付近に厨房、そしてカウンターが6席、個室は2間という
 15名弱のキャパ。
 有名旅館「炭屋」の元料理長が独立したとのこと、
 身の丈に合った、規模を抑えた店構えでまずは安心しました。
 昼は5千円、7千円、1万円、
 夜は1万円、1万2千円、1万5千円と
 松竹梅の法則の通りの値付け。
 初めてでしたので、夜と内容がさして変わらないという
 昼の1万円を選択しました。
 (その後最近再び昼に訪れましたが、相変わらず店内は満席。
 隣県から訪れたお年を召した夫婦など客層はかなり高く、
 ほとんどの客は5千円のコースを頼んでおりました。
 サイト主宰者からも生の話を聞きましたが、
 この店では5千円コースが一番のお勧めとの事。
 京都近郊の方からもCPのよさを認められているのでしょう。)
 京都の和食でもワインが流行っているのでしょうか。提示された酒類のリストはボジョレーが3千円からあり、
 ベルエポックという
 プレステージシャンパーニュが2万円と
 思ったより安い値付けでしたが、
 肝心の日本酒は値段が開示されていません。
 なぜ日本酒には明朗表示がないのか、
 改善してもらいたい一番の問題点です。
 <明日につづく> |