| 第618回銀座の人気だけの和食屋も見習って欲しい、
 てら川 京都 2
 
 5千円コースの人とほぼ同時にスタートしたので比較が出来ましたが、皿数は同じ。
 先付、造り、お椀、てまりずし、焼物、八寸、炊き合せ、
 鍋、ご飯に赤出汁、香物、果物と量も充分です。
 造りの海老、鱧、鯛の質は並で量的にも物足りなかったですが、
 お椀のグジ入りのかぶら蒸しはおいしく、
 子持ち鮎の焼物、八寸、炊き合せも最高ものではありませんが、
 この価格では充分満足するレベルと感じました。
 そして、松茸入りの鱧鍋の後、
 お替り自由の松茸ご飯で締めくくります。
 鱈の白子も入った炊き合せも美味。
 5千円コースとは、
 先付け、造り、お椀、焼物、八寸の食材が違うようですが、
 最低価格コースでも満足するのではないでしょうか。
 お椀と炊き合せでその店の実力というか営業方針がわかるものですが、
 これらの味わいに加えて量的にも充分満足であったことを考えると、
 京都最高レベルかどうかはわかりませんが、
 ガイド本や雑誌、
 フード・レストランジャーナリストたちに煽られて人気の出た
 銀座の1万円台和食(あさみ、
  琢、うち山)とは CPが比べ物にならないことだけは間違いないようです。
 <結論>この食後感で京都和食の底力がわかりました。
 気をいれて造る店ならば、
 この価格でも充分満足できると言うことでしょう。
 同じ京都でも、山本益博氏絶賛だがCPの悪い、
 クイーンアリス化した「京都 和久傳」と
 2千円の差しかないとはとても思えない。
 「あさみ」や「
  啄」、「うち山」の主人も 福沢諭吉を1枚握って新幹線にのり、
 勉強しに訪問してもらいたいものです。
 再訪問ではその時のメイン食材、「鯛」の出来がイマイチと感じ、
 初回のような感激はありませんでしたが、
 隣の5千円コースはその価格を考えると魅力的に見えました。
 人気が出て、手を抜き出したのか、たまたまなのか、
 機会があったら再び検証してみたいと思います。
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