| 第591回この支払額でも納得か、高台寺 和久傳 2
 
 もう一つ、この店のウリは焼き物です。板前が部屋にきて、その場で炭をつかって焼いてくれるシステム、
 外人などの接待では多いにウケることでしょう。
 丹波の松茸、クモコ(鱈の白子)、
 餅で挟んだカラスミの焼き物などでしたが、焼き手はかなり若い人。
 俗に言う「焼き方」のポジションの人ではないと想像しますが、
 結構時間をかけてゆっくり焼いていたのには驚きました。
 この焼き方では、経験の有無は関係ないと言うことでしょうか。
 ご飯ものも驚きです。穴子茶漬け、松茸雑炊、牛丼、海苔茶漬けの
 4種が用意されていました。
 高級料亭で出すネーミングではない牛丼など
 疑問のものもありますが、
 客はこの4種すべてを食べることが出来るシステムです。
 勿論お腹具合が許せばのことですが。
 よって果物や甘味にたどり着く前にお腹は一杯になりました。
 しかし酒類のサービスはいかがなものか。竹筒での冷酒が最初に1杯でてきます。
 「京都 和久傳」でもある無料サービスですが、
 新たに日本酒を要求すると、
 この竹筒の冷酒で良いかと確認はありましたが、
 続いてその竹筒をそのまま飲む羽目となりました。
 これでは最初の1杯サービスはなんだったのか、わかりません。
 席料に4千円、サービス料が15%と高いですが、
 この雰囲気、ほぼ専用の部屋付きスタッフ、
 そしてこの料理内容では不満はそんなにありません。
 <結論>それなりの料理をそれなりの雰囲気とサービスの中で楽しめます。
 天麩羅「由松」で同じような金額を支払うくらいなら、
 こちらの方が、遥かにCPが良いでしょう。
 一晩3万円を軽く超えますが、
 東京でのフレンチや高級和食に1回行くのを我慢して、
 京都を訪れた際行っても損はしません。
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