| 第568回北島亭の味と量を期待してはいけない、サカキ 1
 
 京橋駅から歩いて5分、「レストラン サカキ」は、マスコミのバックアップもあってランチ時は満席です。
 この店のキャッチは2つ。
 フレンチも出す洋食屋とシェフが北島亭で修業、です。
 よって前評判は上々の店となっております。
 跡継ぎである息子が洋食に飽き足らずフレンチを出すために「北島亭」の門を叩くと言うのは
 神保町の「レストラン 七條」と同じ。
 山本益博氏が絶賛しているのもお約束のパターンです。
 酒屋の二代目なり三代目が、
 ワインショップに店換えするのと似ていますね。
 店内は「七條」と違ってかなり大箱で思ったより小奇麗。ホールが2間に分かれていて計50席はあるでしょうか。
 ランチ時はフルに客で埋まっておりますが、
 ディナー時は奥のホールを主に使用しているようです。
 スタッフは女性を入れて3名。しかし、フレンチを出すと言う割に、料理の説明が出来ません。
 創作系なのか、
 ネーミングから料理を創造できるものが少ないのですが、
 一々厨房へ料理内容を聞きに行っておりました。
 お任せでコースを頼む客がほとんどなのでしょうか。
 グループで行っても一つしかメニューを持ってこないなど
 サービス面はまったく期待できません。
 そして料理の高さに驚きです。コースは5250円と7350円。
 フレンチ専門店でも安い部類ではありません。
 アラカルトも前菜は1500円前後ですが、
 肉は最高値が
 ココットでサービスされる仔羊ローストが4730円と
 シェフの強気が伺えます。
 平均すると3千円前後のメイン、
 前菜とあわせると5千円は越えてしまうフレンチ洋食であります。
 しかしワインは安い。ノンヴィンのシャンパーニュが7千円を切っていましたし、
 グラスシャンパーニュは950円ですから真っ当です。
 白、赤ワインも3千円から9千円くらいで
 しかも小売の1.5倍程度の値付けですから、頼みやすい。
 スペシャルオファーとして、
 80年代のボルドー1級、2級が2万円以上の価格でありましたが、
 この雰囲気、スタッフサービスで耐えられるのかは疑問です。
 <明日に続く> |