| 第477回料理以前に問題がある、ナルカミ 2
 
 料理は単品で頼みましたが、前菜、メインとも付け合せの野菜などを豊富に盛ってあり
 ボリュームは充分。
 スペシャリテと言われた黒豚とフォアグラのテリーヌは、
 濃厚そうな食材の割にインパクトはなく、
 赤穂の塩と黒七味が添えてありました。
 フレンチにまで黒七味を取り入れる
 シェフの変な創作性に驚きました。
 ニュージーランド産の仔羊は胡麻を巻いていましたが、
 この価格なら
 胡麻の助けを借りなくとも満足する調理と
 それなりの質の食材を出して欲しかった。
 各皿量は充分、味も雑誌で言われるほどのものはありませんが、
 悪くはありません。
 しかし、この店は料理以前のところに問題があるのです。
 入店してから直ぐに気になったのですが、
 ホールにかなりの「小バエ」がいました。
 テーブル上も闊歩していましたし、
 チーズプラトーの上でも数匹歩いていました。
 食べたかったチーズに小バエが集っていたので
 断念したくらいです。
 これらの小バエに
 ホールスタッフは気がつかない訳がないのですが、
 プラトーを悠然と横断している小バエに対しても
 スタッフは何事もないように見過ごしておりました。
 小バエと仲良く3時間過ごして
 軽く一人2万円を突破。高すぎです。
 <結論>料理、ワインと値付けは高いが、
 野菜をふんだんに盛った量も充分なフレンチ。
 内装やカトラリーで主張したいようだが、
 他にすぐさま取り組まなければならない事があります。
 街場のラーメン屋でも見られない小バエの多さに唖然、
 オーナーシェフの衛生観念の改善がまず必要でしょう。
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