| 第471回食材は申し分ないが揚げ方が・・・ 平田牧場 2
 
 肝心の豚カツですが、食材は良いと思うのですが、揚げ方の技量が問題と考えます。
 「三元豚」、「桃園豚」と食べ比べをする意味で
 「特厚ロース」を注文。
 火を入れる食材は厚さとポーションがある程度なければ
 うまく処理できないと言われていますから、
 2500円と一番高いですがこれは外せません。
 より幻といわれている「桃園豚」も
 「三元豚」と同じ価格と不思議でしたが、
 運ばれてきた豚カツを見てがっかり。
 火の入りすぎか、中まで真っ白なのです。
 見ただけでもジューシーさをまったく感じません。
 以前訪れたランチ時の「特厚ロース」でも
 同じような火の入り方でしたから、
 たまたまとうよりも揚げ手の技量の限界なのでしょう。
 都内の有名な高額豚カツ店と比べると、その差は歴然です。
 脂の旨みを感じる「桃園豚」は火が入りすぎで肉汁がなくてもそれなりのコクを感じました。
 お年寄りにはちょっとしつこいかもしれません。
 しかし、「三元豚」は、ヒレと間違うかのようなパサパサ感。
 いくら食材が良くても、
 そのポテンシャルを引き出せなければ意味がありません。
 店側も技量に自信がないからか、
 豚カツにニンニクや甘めのソース、
 そしてすった胡麻を勧めてきます。
 本来旨みのある豚ならば、塩だけで充分だと思うので、
 これは調理法も含めて改善してもらいたいものです。
 「桃園豚」は売り切れる可能性があるので、入店時に予約することをお勧めします。
 4人でガンガン一品を頼み、お酒を飲んで
 〆にそれぞれ「特厚」を頼んでも一人5千円強。
 揚げ方は不満ですが、この金額には納得です。
 <結論>普通の店よりはうまい豚カツを出す
 ちょっと値の張る居酒屋と思って夜は行くべし。
 豚カツの総合評価では(大げさ?)
 都内により良い店がいくつも存在します。
 料理人の技量を
 食材だけではカバーできないことがわかる店でもありますが、
 コスト的には不満はありません。
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