| 第429回大箱にして正解だったか、分とく山 1
 
 奇抜なアスロックを使用した外壁のメンテは大変なようです。職人が二人がかりで架台を使用しながら、
 アスロックを一つ一つ清掃していました。
 普通の店構えでは必要としないこの経費、
 「分とく山」は移転して固定費率がかなり増大したと考えます。
 4月の移転当時から、割と予約が入りやすいのが不思議でしたが、雑誌などマスコミにあまり取り上げらなかったのが不思議でした。
 元祖「予約の取れない和食屋」のプライドとして、
 フード・レストランジャーナリストや料理評論家たちに
 媚を売らなかったからでしょうか。
 ところが先日、マスコミに大きく取り上げられているのを発見。なんとTVです。
 野崎さんはじめ何人かのスタッフが、
 アテネ入り、「長島ジャパン」の専属料理スタッフとして帯同し、
 選手に料理を提供したドキュメントのような番組でした。
 大変な宣伝になると思われた企画でしたが、現在も無茶苦茶に盛況とは思われない状況、
 私はこの原因を考えました。
 本人が別に出資しているわけでもないのに冠をつけてしまった「長島ジャパン」。
 一部のマスコミを除いて、
 彼の言動すべてがまったく批判の対象とされず
 タブー視されているのが不思議ですが、それは別として、
 私は野球選手の食事の賄いをしたのが
 まずかったのではないかと考えます。
 プロ野球選手の飲食としてすぐ思い当たるのは、「焼肉」、「ステーキ」、「高額クラブのウイスキー」です。
 繊細な和食のイメージを重ねる視聴者は
 少ないのではないでしょうか。
 しかも、ホテルのホールでの食事は、ブッフェスタイル。造り置きの大量料理がTV画面でクローズアップされていました。
 ホテルのバイキング料理とオーバーラップしてしまったのは、
 友里だけではないと思います。
 話題造りも兼ねて
 店側はこの仕事を引き受けてしまったようですが、
 メダルの結果は別にして、依頼側も引き受け側も
 あまり意味がなかったのではないかと考えます。
 (明日につづく) |