| 第427回本店は満足、サン パウ 1
 
 今年前半、鳴り物入りでオープンしたコレド日本橋の「サン パウ」。
 雑誌で一気に経営元のグラナダ社長も露出して、
 その名は広まりましたが、
 それまで何人の方が知っていたスペインの2つ星店だったか。
 私の食後感は既にこのコラムで述べてありますが、
 そのあまりの印象の悪さに、バルセロナへ立ち寄った際、
 無理して本店を訪れる機会を造りました。
 事前調査の結果、メニューに昼夜の差がなく、その立地、雰囲気を考えると昼間の方が魅力的と判断して、
 予約はランチ時としました。
 (といっても午後2時頃ですが。)
 バルセロナからタクシーで飛ばして40分ほど。しかし、この港町の道が入り組んでいるせいか、
 場所が特定できずかなり迷いながらの到着となりました。
 店は日本橋支店と同じように
 1階が厨房、2階がホールとなっております。
 上品で瀟洒な造りではありますが、
 支店のような派手なグランメゾン系ではありません。
 ウリであるテースティングメニューが96ユーロ、前年は86ユーロと聞いていましたから、エスカレがあるのですね。
 しかし、邦価に換算して13000円弱、日本の支店の約半値です。
 (1ユーロ135円として)
 アラカルトもありましたが、
 一品が30〜40ユーロとなっていましたので、
 迷わず日本と同じく
 テイスティングメニューを同伴者とオーダーしました。
 ワインもかなり安い。
 カヴァは25ユーロから、
 ワインはボルドーもの、ブルゴーニュものともに
 30ユーロくらいからあり、スペイン物にいたっては、
 15ユーロから取り揃えておりました。
 日本の支店のリストは読みにくく、
 私の記憶では1万代後半以上のワインが主体であり、
 1万円以下のものあったかどうか。
 料理、ワインともに
 かなり本店と支店では値付けが違っているのが不思議でした。
 (明日につづく) |