自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第282回
イタリアのリストランテ

家族との旅行だったので訪れる料理店は限られてきます。
昨年末からのイタリア旅行では、いつもと違って
星付きのレストランをあらかじめ予約する事はしませんでした。
第一の理由は予算です。
いくら日本より価格設定が安いからといって、
家族全員でそう毎日飛び込めません。
現地で空いているならば、
1つ星程度の店に一回は行ってみようと軽く考え、
昨年版のミシュランブックを持たずに旅に出たのですが、
現地の空港で、最新版のミシュランブックがでていたので
思わず買ってしまいました。

ピンキオーリが3つ星に復活したことなどを確認しましたが、
読んでいるうちに
どうしても1店は行きたくなってしまったのです。
元旦など休みの日があり、
特にローマはバチカンでの礼拝があるからか、
この時期相当な混雑で
なかなか思った店を急に予約できませんでした。

詳細は後述するかもしれませんが、
その中で、1つ星1店を含め、
リストランテと称することのできる店に何回か行きました。
トラットリアとは一変した雰囲気、そしてメニューの見難いこと。
郊外の港近辺、地元の人のゲット用リストランテは、
勿論日本人など皆無。
そして1つ星の店にもいきましたが、
その二つは魚料理専門店でした。

東京にもいくつかありますが、
驚いたのはまったく肉料理というものがありません。
パスタでもラグー系がまったくない。
北ではないからか、
ショートパスタの存在も確認できませんでした。

井川さんのコラムにもありましたが、
日本のイタリアンは
イタリア全国の料理やワインを揃えていることが多いのですが、
現地のリストランテは地方色が強いだけではなく、
肉か魚か極端になっていて、
食べたい食材をあらかじめ確認していかなければならないようです。


←前回記事へ 2004年4月22日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ