第231回
ある週刊誌への取材回答 その5
ネタを使いまわしているのでは
・著書、インターネットでのコラム配信、
日刊ゲンダイの連載コラムそれぞれにつきまして、
重複する記述がございますが、
これについて「ネタを使いまわしている」
という批判を聞き及びました。
この批判にはどうお答えしますか。
回答
このような批判は初めて聞きました。
拙著が最初に出まして、HPのコラムや、
日刊ゲンダイの仕事を引き受ける時は、
最初にある程度のネタの重複を了解していただいています。
しかもネタは同じようなものもありますが、
文章はあらたに書いています。
依頼元からの批判は聞いていませんし、
読者からもそんなご批判はいただいておりません。
一般読者、依頼元以外の方にそのような事を言われても、
前述と同じく「粗探し」としか受け取れないと考えます。
しかも、拙著は数千部しか売れていません。
HPも毎日1000〜2000人しか読まれていません。
ですから、日刊ゲンダイの読者とは
ほとんどダブっていないと考えております。
読者はネタの重複に
ほとんど気がついていないのではないでしょうか。
一部の「反友里」や「親友里」の人は、
すべて3つとも読まれているようですが、非常に稀と考えます。
また、ネタの使い廻しは私以外にも頻繁に目にします。
山本益博氏は、有料配信メールで取り上げた店を文章そのまま、
「週刊現代」に掲載させています。
「東京最高のレストラン」という本では、
イタリアンの「ダノイ」のところで、2002〜2003年度版で、
森脇女史のコメントは、
前年度版とまったく同じ文章を使用しています。
「オープンして10年」を「オープンして11年」と
わずか1文字変えただけです。
増刷ではなく、まったく年度をかえた新書ですから、
ネタではなく文章をそのまま使いまわすのは
いかがなものでしょうか。
こちらの方が問題だと私は考えます。
著作権は著者にあるわけで、依頼元、出版元、
そして読者の方が了解すれば、その使用は自由と考えます。
ネタの使い回しに対して自分なりに真摯に回答しましたが、
貴誌は同じ質問を山本益博氏や「東京最高のレストラン」へ
ぶつけなくては不公平と考えます。
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